55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職1年半のふりかえり(早期退職してよかったこと)

 早期退職して、組織を離れ、無職となり、個人で業務委託契約をしてお仕事をもらうようになりました。そうすると、「現役時代×組織に所属」していた頃は理解できなかったことが、体感としてわかるようになりました。

 

プロ野球選手の「最初に声をかけてくれた球団に移籍する

 FAや、ちょっと理不尽な自由契約になった選手がこう言います。

 複数の球団から話がかかるなら、「プロ」ですから、年俸や待遇が一番良い所を選んでもいいと思うのです。ちなみに、公務では「入札方式」ですから、役所にとって一番いいところ=価格が安い所を選びます。同じ理屈です。

 しかし、「最初に声をかけてくれた人を選ぶ=感謝する」ということが、組織から離れると、身に染みてわかります(笑)。

 お金で決めるのは「契約」=「評価」

 順番で決めるのは「約束」=「信頼」と、しみじみ思う日々です。

 

他者の幸福を導くためには、まず自分の幸福を

 昭和生まれには、自分の幸福を抑制する価値観があります。

 自己犠牲が優先。あんまり、喜びを表に出してはいけないんです。

 公務員時代、市民の方々のご意見を伺っていると、私たちが不幸になることが市民の幸福なんだな…と思い詰める場面も少なくありませんでした。

 というわけで、「笑顔=不謹慎」「他者の幸福⇒自分の幸福」という発想で固まっていた部分もあります。

 で、個人になって、自分の幸福を大事にする「罪悪感」が少しずつ和らいできまいした。

 

収入があると

 「勤め人×月給」の頃は、「ストレスに耐えることも給与のうち」という意識がありました。そういう意味で、お金は「自分のため」に使うことが多かったです。

 今は「個人×お仕事した分」です。自分で稼いだお金なのですが、それ以上に「お仕事をいただいた、声をかけていただいた」ことへの感謝が大きいです。

 そういうわけで、最近は、昔関わっていた「子育て×教育」で頑張っている個人・団体に寄付することが増えました(金額は小さいですが)

 

これも早期退職してよかったことですね

 「昭和の価値観×組織人×公務員」は、「耐えること×自己犠牲=徳を積むこと」という価値観で育った世代で、「自分の幸福=罪」という意識がありました。

 自分が幸福になることが「利己主義・エゴイズム」なんですね。

 「みんなが幸福にならないと個人は幸福になれない」「諸悪の根源は家庭の幸福」なんです(笑)。そういう価値観に、無意識に縛られていたと思います。

 個人になった今、いい意味で「自分の幸福×自分の機嫌を取ることの大切さ」を素直に実感できます。

 早期退職による経済的な不安、モノからヒトまで断捨離した孤独などの「負の感情」が消えるわけでありません。しかし、「自分の幸福を望んでよい」という気持ちが、不安を上書きしてくれることも増えました。

 

 というわけで、来月のお仕事も入りました。

 1年半経過して、やっと前に進み始めたと感じる今日この頃です。

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