最近の不動産物件は、収納力が高いです。
各部屋にウォークインクローゼット、玄関にはウォークイン・シューズクローゼット、キッチンには床下収納、水回りには「棚」…というわけで、これが「賃貸」でも標準装備になりつつあります。
一方で、バブル期に建設・計画されたマンションは、装備の豪華さが売り。
収納を求める価値観はまだ少数派だったのでしょう。
◆今のマンションの豪華装備(?)
キッチンには「ビルトインの電子レンジ・ガスオーブン」と「足元から温風が出る装備」が付いています。アメリカ家庭っぽい大型キッチンです。
バスも「温泉お風呂」と言って、バスに溜めたお湯を循環・濾過して節水する機能もついています。一度お湯を張ると、一か月はきれいなまま保てるとか。
共通するのは、主婦にうれしい装備。「キッチンの充実装備+風呂掃除の手間の減少」は、20年前だとかなりうれしいものだったと思います。
◆令和の価値観で見直すと
浴室乾燥はありません。
「温泉お風呂」は節水にはなります。しかし、24時間稼働が必要で、一日の電気代が300円とか。節水分の水道代より、電気代の方がかさみます。
3部屋ありますが、収納があるのは1部屋だけ。
◆個人的に困ったこと
家具家電付き賃貸の机には「引き出し」がありました。
ウォークインクローゼットには、「ハンガーパイプ」と「整理棚」がありました。
洗面台×洗濯機周りには「棚」があり、洗剤のストックもできました。
これが全てない。これを如何せんです。
◆ハンガーパイプの新設と収納ボックスの活用
リフォームで、押し入れをクローゼットに変更。
ハンガーパイプを新設して衣類をかけ、引っ越し道具だった収納ボックス(プラスチックケース)に、整理棚に置いていた衣類を収納しました。
ついでに、洗剤などのストックも収納ボックスに。
◆書棚の奥行の利用
書棚は、〇トリで2台新規購入しました。
一番大型のものなので奥行きがあります。本を置いてもまだ10㎝くらい余裕がある。
ここに、引き出しに入れていたものを置きました。
主に文具です。ホチキスとか印鑑とか。そういうものが、目に見える位置にあります。目に見えるので、散らかりませんね。常に整理されています。
◆収納がないので、何でも目に見える位置にある
人生から「モノを探す時間」が減りました(笑)
何でも目に見える位置にあるので、「どこにしまったかな?」がありません。
これは老後を考えた時、非常に大切なポイントではないかなと(笑)。
まずイライラしません。穏やかに過ごせます。
足りない生活用品がわかるので、無駄な買い物がなくなります。
お仕事が進みます。すべての書籍と文具が視界に入るので、必要な資料とアイディアがすぐに出てきます。
収納というと「しまいこむ」と考えがちですが、「視界の中に置く」ことも大事。
見えるから「断捨離」が出来る、あるもので生活出来る、買いだめが不要になる。
松本に来てゴミが減ったのは、「見える収納」の効果かもしれません。
(所有しているLEGOも、こんな感じで整理しています)