55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

人選と根回し

 何かのプロジェクトが立ち上がると「リーダー」が必要になります。

 プロジェクトの内容によりますが「社内からは役職」「社外からは社会的地位」で、必要・相応しい人に「役職」を依頼します。その中には「リーダー」もいます。

 リーダーはどうやって決まるか…その究極は、「組織の偉い人がAさんに依頼しよう」と決めてしまうこと。ここから事務方が実現に動きます。

0,組織のトップが「Aさん」を推薦する

1,Aさんの身体検査(キャリア、実績、人柄、評判など)

2,Aさんにルートがある人が、Aさんに打診の打診

3,Aさん承認ついて、社内の関係者に根回し

4,Aさん承認について、Aさん周辺の関係者に根回し

5,Aさん承認のための「会議日程」「会議資料」「大義名分」などを準備

6,Aさんを「運営会議」で承認

7,「運営会議」の承認を受け、Aさん所属組織のトップに打診と依頼

8,「社内会議」で承認

9、AさんとAさん所属組織に文書で正式依頼

 というわけで、トップダウン型の決定は、どこもこのようなものではないでしょうか。今回も、M会長が黙っていれば、この手続きを経てK新会長が誕生していたはず(笑)。

 この手続き「民主的」ではありません。会議の前に、本人も含めた関係者の合意を得ていますから、社内会議は「儀式」に過ぎません。型通りの反対意見を述べる人がいて、「Aさん本人の承諾を得ています」と返してその場は終わり。

 というわけでこの方法、民主的ではありません。

 しかし、「短時間」で人選が終わるというメリットがあります。

 

 本来「民主主義は時間がかかるもの」です。

 「平等・公平の実現」「民意を吸い上げる(ボトムアップ)」「話し合う」という作業は、とても時間がかかります。

 しかし、この時間を「非効率的」「公務員の仕事は遅い」とする人もいます。

 「公務員の仕事は遅い」という批判は、実は「トップダウン×根回し」による「非民主主義的決定方法」を無意識に支持しているんです(笑)。

 また、「トップダウン×根回し」以外の方法を…と言われると黙ってしまう人も多いのです。根回し後の会議が儀式に終わるのは、他の決定方法を持たない…という点も大きいですね。

 

 では、これ以外に組織運営はないかと言えば、そんなことはありません。

 サッカー元日本代表監督の「岡田氏」が「今治のサッカーチーム」で始めています。

 ぜひ、ご覧になってください(笑)

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