55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

危機管理とは「もし」に備えること

テーマ「思い出すこと」

 危機管理の前提は「都合のよくない事実」を根拠に「最悪の未来」を想定すること。

 しかし「課題の存在を認めない人」がいると危機管理の前提は崩壊します。

 世の中には「平時に有能な人材」と「緊急時に有能な人材」とがいます。

 私が社会人になった頃、職場には両方の人材がいたのですが…

 ◆目次

公務員に転職して受けた研修内容から

公務員が17時に帰宅する理由

 問い「公務員の就業時間17時です。それはなぜかわかりますか」

 答え「非常時は24時間勤務になるからです」

 

緊急時に「定時」なし

 緊急時、公務員は「家族」より「住民」の安全が優先になります。

 だからこそ普段は17時で帰宅し、自分・家族・地域との時間を大切にするという知恵なんですね。

 帰宅したら「地域の一員」として行事に参加し、「地域の自助」に協力するのも大切でした。避難訓練とかも地域で行いますしね。

 

緊急時に有能な人とは

リリーフ投手など「チームの緊急時」に登場する人

 平時に評価されるのは、例えば「菅野投手(巨人)」のような「先発完投型の投手」

 しかし、「菅野投手」が打ち込まれれば緊急事態。そこで「リリーフ投手」の出番になります。

 この「リリーフ」が「緊急時に有能な人」。

 野手だと「増田選手(巨人)」のように「チームの緊急時」に登場する人。

 

緊急時に有能な人材は「スタメン、レギュラー」ではない

 チーム内では「補欠・二軍・アンダー、トレード・リストラ候補」という評価。

 企業・役所では「余剰人員」(あの人も昔は活躍した時もあったんだけどねぇ…)。

 この「余剰人員」を抱える余裕のない組織、或いは「余剰人員としか評価できない組織」は、緊急時の対応に苦労することになります。

 

時を経て、危機管理の余裕がなくなる…

公務員の定数減(行政改革市町村合併、民営化…

 定数減によって「失ったもの」は二つあります。

 一つは、多忙化が進んで帰宅時間が遅くなり、「家族や地域との時間」がなくなり、「地域の自助」に参加することができなくなったこと。

 もう一つは「緊急時に有能な人材」です。

 

人材がいなければ、緊急対応が外部委託に

 例えば「10万円の支給」を外部委託した自治体もあります。

 事務作業を効率化したくても人材がいない…というわけで外部委託になります。

 批判ではありません。通常業務をしつつ、素早い支給を実現する最適解は「外部委託」だと思います。

 で、費用はどこから?(笑)

 

まとめ 

1,危機管理を理解できる人が組織から減ってきている

2,危機管理を理解できる組織も減っている

3,危機管理が機能しない状況は「人災」の場合もある

4,平時の価値観、緊急時の価値観、それぞれの重要性を理解し使い分けましょう

 

 人口減、少子高齢化、科学の進歩を背景とした社会変化が進んでいます。

 温暖化による気候変動も大きく、毎年日本のどこかで災害があります。

 危機管理に適性を持つ人材を大事にして欲しいと思います。

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       (旧制松本高等学校の校舎にて)