テーマ「新型コロナウィルスの日々に」
新型コロナが猛威を振るっています。
個人差はあるようですが、新型コロナには後遺症もあるようです。
大きな病気の後遺症は、仕事や人生に影響を与えます。
私は40代で2か月入院しましたが、これが早期退職の伏線になりました。
目次
40代で内臓を痛めて2か月入院
◆まず出勤が精神的につらくなる
はじまりは、お仕事への過剰な不安や心配を感じ始めたこと。
根源は「自己肯定感」の絶望的な低下。
原因は「仕事と責任」を一人で抱え込むこと。
というわけで、一人長時間労働という悪循環にはまっていきました。
◆カウンセラーに相談すると内科医を紹介される
これは鬱的なものかもしれないと思い、職場のカウンセラーに相談しました。
数度受診して内科医を紹介されました。検査を受けると内臓数値がすべて異常。
「内臓機能が低下し身体全体に負担がかかっている。それが精神にも影響している。まず、身体を良くしましょう。できるだけ早く入院してください。」と言われ上司に伝えると「今すぐは困る。年末年始の休業中にしてくれ」と言う返答。
2か月先の年末まで何とか仕事を続け、クリスマスに入院。
退院まで2か月を要しました。
退院後の変化
◆定期的な通院×仕事の進め方の改善
退院後、私がいなくてもチームは動くことを認めてから楽になりました。
まず、PC/ネットに強い部下と相談し、Googleを活用してチームの仕事をオープンソース化しました。これは以前からやってみたかったこと。
実現すると、休暇を取りやすくなり、「休むと後が大変」という悪循環も改善できました。つまり、チーム全員が休みやすくなったということ。
基礎スキルの高い人を活用することって大事ですね。
◆心身の耐性が低下する…
多忙であることが美徳の時代。そしてネット活用が一般的ではなかった頃。
以前から「根回し担当」でしたが、チームのクラウド設置のための根回しは非常にしんどかったです。理不尽や無理解を「笑い飛ばす」「割り切る」「聞き流す」ことが難しくなるのです。
例えば「Googleって何」「最近、君のチームの有給が増えているけど」などの言葉に過剰に反応し、「怒りの感情」が湧くのです。
怒りの感情は心の奥底に残り、イライラや不機嫌に変わります。これが自己嫌悪になって悪循環となり、耐性の低下が止まらなくなります。
一度身体を壊すと「レジリエンス」が低下する?
◆40代で身体を壊して入院し、職場復帰しても…
期待されて出世の階段を昇る途中、身体を壊してメインストリームから離れる人は少なくありません。「病気で人が変わった」と言われる人もいます。
自分も「入院~職場復帰」をしてわかったのは二つ。
1,仕事の能力は低下しない。
・むしろ、しばらく現場を離れることで気付きを得ます。
・メタ思考・セルフリフレクションの視点を得て成長することも。
2,神経や感情が過敏になる。
・「病気で人が変わった」と言われるのはこの部分。
・過敏になっていることに自分で気付けない人もいます。
自覚があって、それを指摘されて感情を乱す人もいます。
自覚があっても、感情をコントロールすることが難しい場合もあります。
・いすれ、その人の評価が下がりやすくなります。
評価が下がりやすいのは、病気・入院という先入観も影響しているかもしれません。
◆ブラックな職場ではありがちなこと
入院からの職場復帰を果たした人には、「仕事の能力は変わっていない。ただし、心身の耐性が落ちて過敏になっている」という認識で対応するのが正解。
つまり、身体より心のケアが必要なのです。
しかし、実際は逆。休んだ分を取り戻せプレッシャーをガンガンかけてきます。
こうして高い能力を持った人が潰れていく。実際には「潰されていく」のですが、そういう認識は、上司にも本人にもないことが多いです。
まとめ
1,40代で大きな病気をすると、心身の耐性が下がる
2,仕事の能力は低下しないが、感情のコントロールが乱れがちになる
3,過敏になった感情で信頼を失い、仕事の能力が発揮できなくなることがある
4,新型コロナ感染は、このリスクを内在しています。予防してください!
(これも新型コロナで失われた日常の風景ですね)