テーマ「昔のこと」
私が社会人になった時の上司たちは「団塊の世代」。
(「島耕作」が団塊の世代。ちなみに私たちは「新人類世代」)
公務員に転職すると「女性上司」が増えました。
(「女性上司」という表現は嫌なのですが、お許しください)
◆目次
◆「昭和」の時代、女性の人生は
まず「女子が大学に行くこと」に反対される。
その後も「東京の大学に行く」「法学部や経済学部、理工学部を目指す」「東京で就職する」「民間企業に入る」などにことごとく反対される。
そんな中、自分で道を切り拓いてきた方々が上司でした。
◆最終的に「地元の公務員」になった女性上司の出身大学
「早稲田、立教、津田塾、東京女子大、東京理科大」というラインナップ。
ちなみに学部は文学系が多く、語学堪能の上司は「上智の英文」、古文書をスラスラと読む上司は「國學院の史学科」の出身。
大学の偏差値にふさわしい「個の能力の高さ」「社会人としての優秀さ」をお持ちなのです。
ただ、そういう能力の高さが評価される、活かされる機会は…。
(早慶上智ICUより、地元国立…なんですよね)
世間の不文律
◆今はなき昔の習慣
公務員同士で結婚しても働き続けるのは、普通の価値観としてありました。
しかし、夫が「管理職」になったら妻は「退職」という不文律はまだありました。
実際、それで退職した方もいます。
そういえば数年前、どこかで話題になっていましたね。
👇これです👇
www.j-cast.com
◆専業主婦になれと言われて結婚を辞める
息子から結婚相手として紹介された女性が「地元の公務員」と聞いて喜んだのも束の間。
「東京の私立大学の卒業」で、「しばらく東京で働いてから地元に戻ってきた」「大学時代に海外留学したことがあって英語がしゃべれる」と聞いて、黙り込む。
その後、退職して専業主婦になるなら結婚を許可する。学校の先生でもあるまいし、仕事や英語ができるとか言っても女性と言うのは…(以下省略)。
で、女性の方から別れることにしたそうです。これ私の上司のお話。
ちなみに今でも独身。定年退職後は海外旅行三昧です。
機会均等と言われていますが…
◆頭ではわかっていても
「社会はこうあるべき」という大きな概念としてはわかっているのです。
しかし「自分のこと」になると、大きな概念は吹っ飛びます。
職場では機会均等の実施、ハラスメントの予防を呼びかける立場であっても、息子の嫁には専業主婦になることを求めてしまう…。
こういう人を責めるつもりはありません。
ただ、頭ではわかっていても…で失うものの大きさには気付いて欲しいと思っています。
◆機会均等は実現するのか
私より上の世代が消え去れば、あっさり実現すると思います(笑)。
「天動説」で育ってきた世代がいなくなった瞬間、「地動説」が常識になったのと同じ。
その時、団塊の世代の女性たちが夢見た世界が実現すると思います。
まとめ
1、団塊の世代の女性たちが切り拓いてきた道がある
2、新しい価値観でも「生きやすい」世の中になって欲しい
3、古い価値観も大事だが、それによって失われた才能・人材は確実にある
4、世代交代を進めるためにも、性別・年齢による序列から離れた人事を
松本に行く列車に、団塊の世代らしきご夫婦がいました。
奥様は、御主人を座席に誘導し、コートを脱がせてフックに掛け、座らせていました。降りる駅が近づくと、そのことを伝え、降りる準備も。
ご主人は、目的地に着いたらこうして、そうして、ああしてと言い続けています。
ひょっとすると、旅の手配は全部奥様がしたのかもしれません。
その様子を見てお世話になった上司たちを思い出したのが、本日のブログでございます。