55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

「沖縄慰霊の日」に

テーマ「沖縄スパイ戦史

 2018年に映画として発表されました。

 映画「沖縄スパイ戦史

 監督:三上智恵大矢英代
 プロデューサー:橋本佳子、木下繁貴

 協力:琉球新報社沖縄タイムス

 製作:DOCUMENTARY JAPAN、東風、三上智恵大矢英代
 配給:東風
 公開:2018年(ドキュメンタリー)

 

◆公式サイトはこちら

www.spy-senshi.com

◆予告編はこちら


映画『沖縄スパイ戦史』予告編

 

◆最近「新書」にもなりました

証言 沖縄スパイ戦史 (集英社新書)

 

 ◆目次

 

ストーリーの一つは「護郷隊」のこと

 「護郷隊」の陣地跡が見つかったという報道がありました。

 「護郷隊」の存在を知る人は少ないと思います。

 「鉄血勤皇隊」「ひめゆり部隊」「白梅学徒隊」は、旧制中学校・師範学校などの学生を中心に編成されいます。

 これに対し「護郷隊」は、それ以外の学校の生徒を中心として編成された部隊です。 

 年齢的には10代半ば。その彼らの指揮官は「陸軍中野学校」出身者。

 つまり情報戦・ゲリラ戦・テロのための組織なのです。

 

作品を見た個人的な感想

 もし私が、昭和20年に大本営付きの作戦参謀だったら…

 硫黄島が落ち、次の作戦の立案を命じられたら…

 沖縄戦をどう戦うか考えたら…

 個人としての価値観と、作戦参謀という立場の二者択一を迫られたら…

 そう考えると、陸海軍による正規の戦闘とは別に、もう一つ、ゲリラ戦・謀略戦を選択することを否定できません。また兵站・補給という発想の乏しい日本軍にあって、それが最も難しい「島」での戦闘となれば、「現地調達」を考えるでしょう。

 沖縄スパイ戦史で語られる「日本軍が沖縄戦で行ったこと」「本土の人間が沖縄で行ったこと」…その非人道的行動の理由を理解することは可能なのです。

 戦争という非人道的な行動は、論理的・客観的に説明出来てしまうことなのです。 

 

戦争はダメなのは理屈ではない

 「なぜ沖縄が戦場になったのか」という問いがあります。

 私も含め、多くの人が「沖縄が戦場として選ばれた合理的理由」「そこで行われた非人道的な事実とその理由」について知識を持ち、言葉で説明できると思います。それは論理的・客観的には正しい説明だと思います。しかし、そこで終わって良いのかという思いが、この作品によってわいてきます。

 「戦争はダメだ、理屈ではない」…そういう言葉に子供たちが反発する気持ちはわかります。私にもそういう時代がありました。しかし、今は「理屈ではない」の重みが、少しわかります。

 

今、自分が知っていることだけで、平和は実現できない

 「沖縄スパイ戦史」は、沖縄戦のまだ知られていない事実を掘り起こした作品です。

 その証言は、沖縄戦についての一般的知見を揺さぶります。

 そこには沖縄戦を超え、戦争という大きな枠組みに共通する普遍性を感じます。

 旧日本軍が沖縄戦で行ったことは、今も世界で続くテロ、争いに共通するのです。

 護郷隊は、他国の歴史にもあるのです。

 今、知っている知識だけでは、戦争を防ぐことはできないことを痛感します。

 まだ知らない事実を知り、考え、学び続けることが平和に必要であることを痛感します。

  

 沖縄を愛する方に知っていただきたい、そんな作品です