55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職後の心境(覚え書き)

テーマ「早期退職後のメンタル」

 無職になっても、職業的な意識はなかなか抜けないようです。

 職業は、自分の意識・思考・発想を規定します。

 しかし、本人がそのことに気付くことは難しいです。

 そして、無意識に「ポジショントーク」をしてしまうのですね。

 

人生にも四季がある

 社会人の始まり(春)~中堅時代(夏)~おじさん時代(秋)~早期退職(冬)。

 つまり現在は冬眠中。山の穴倉に籠って寝てればいいのです。

 食べ物と本を手元に置いて眠り続ける…。

 現役時代に夢見た生活の実現。とても幸せです。

 

冬眠は20年くらいしても良い

 人生80年で四季を一周するなら、冬眠は20年続いても良い。

 昔人の「出家」と同じように、俗世間から離れた暮らしで良い。

 山で冬眠しているが、街に現れるのは「混乱」「迷惑」です(笑)。

 冬眠中は、せいぜいネットの片隅でじっとしているくらいでいいんですね。

 

冬眠中は「子供」に戻ろう

 自分を抑圧・拘束している価値観から解放されようということです。

 「デカルト」が「われ思う、故に我あり」と気付いたように。

 「答え」を探すだけになった思考から離れ、「問い」に気付くように。

 

運が良ければ、もう一度「春」が来るかも

 季節が2周するかどうかは、自分では決められないようです。

 いずれ「自分から街に出る」のはやめた方がいいですね(笑)。

 ただ、呼ばれたら「春」の始まり。

 2度目の春は「×自己主張」「〇要望に応える」「×オリジナリティ」「〇フォーマル」。当たり前のことを大切に。

 

年を取ったら大切なのは…

 「君子の発想」と「機嫌よく暮らすこと」ですね。

 実践の伴わない批判は「未来」をつぶします(笑)

 やはり「古典文学は未来を照らす存在」「人生の羅針盤」なのですね。

 「三省」するように「日本や中国の古典文学」を読み直す暮らしも冬眠生活の一部です。

 

 

 という、今日はとりとめもないつぶやきで。

 写真は「次の炊飯器調理」の目標。骨付き肉を煮込むです。

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早期退職のロールモデル

テーマ「早期退職の日々に」

 今は落ち着いたメンタルで日々を送っています。

 しかし、早期退職直後はボロボロ。

 ここからどうやって立ち直ったのか、少しわかってきました。

 所属から離れ「自由な個人」になったのです。

◆目次

人の価値観は「所属する組織」によって規定される

家族、学校、職場の影響を受ける

 もう少し言えば、暮らしている地域の影響も受けます。

 大きく言えば「国、民族、宗教、文化」ですね。

 これは「無意識に身に付くもの」なので、自分で気付くことは難しいです。

 

早期退職直後のボロボロ・メンタルの原因は…

 無職になっても「所属していた組織の価値観」のままだったから。

 価値観が現役でも現実は無職というギャップを無意識に抱えます。。

 このギャップが、無力感・罪悪感を生みます。

 何もできない、貢献していない、役立たず…というわけで、自己肯定感が下がり、自分の存在を否定する発想だけが膨らみます。

 

早期退職直後のボロボロ・メンタルからの回復は…

所属する組織の価値観から解放されたこと

 「早期退職×無職」=個人の誕生です。

 所属する組織の方針、利益、価値観に自分を合わせる必要はないのです。

 近代の原点である「個人の自由」を享受できるのです。

 「個人の自由」のために「公共の福祉」を守る暮らしを送ることが「自己の存在」になります。

 

個として暮らすことへの気づき

 「組織の価値観への依存」から自由になったきっかけは「自分を赦す」こと。

 言い換えれば「退職前の想定という思い込み」を忘れること。

 多分その時、私の中の「個」が目覚めたのだと思います。

 意識化できたのは最近ですが。

 

早期退職生活のロールモデル

よくあるイメージ

 田舎暮らし、カフェ経営、地域貢献、投資やアフィリエイトなどですね。

 健康維持・規則正しい生活などを自分に課すイメージもあります。

 変な話ですが、上記のような暮らしを実現するには、結構ストイックな精神が必要ですし、早期退職前の準備も大切だと感じます。

 

参考にすべきは「フリーランサー」の言葉

 フリーで仕事をされている方は「個」として生きています。

 フリーの方のブログや言葉は、早期退職後の暮らしの心得そのもの。

 メンタルだけでなく、仕事・生活・納税に至るまで「組織に所属しない生き方」の教科書と言えます。

 「無職」というより「フリーの暮らし」と考えた方が、先人の存在を参考にしながら、世間とどう付き合うかがわかります。

 

まとめ(早期退職後のメンタル)

1,「所属した組織」のルールから自由になってよい(忘れていい)

2,「公共の福祉」に沿って「個の自由」を楽しんで良い(自分を赦す)

3,「退職者の暮らし」はロールモデルならない場合もある

4,「フリーランサー」の言葉は参考になるものが多い。

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             (今の心境に近い一枚)

電気圧力鍋を購入してご飯も炊くか、炊飯器で煮物もつくるか

テーマ「生活の知恵」

 「糖質制限×断捨離」を進めた時、炊飯器は処分しました。

 料理はいつも「鍋とフライパン」で。

 とは言え、寒い季節になると「煮物」が食べたい。

 外食を避けているので自分で作るしかないですね。

◆目次

3,000円の炊飯器を購入

大根と豚の角煮が食べたい

 鍋でもフライパンでも作ることはできます。

 しかし、煮汁が染みた柔らかい仕上がりにするには手間暇が必要。

 やはり、圧力鍋が欲しいです。

 しかし、電気圧力鍋はなかなか高額…。ビンボー生活にはちょっと贅沢。

 

ホームセンターで3,000円の炊飯器を見つける

 ネットの販売価格は4,600円。

 4合炊きなので、大きさも手頃。

 「ご飯を炊く」以外の設定もあるので、試しに購入しました。

       f:id:ojisann52:20210108111219j:plain


大根と豚肉を炊飯器で煮込む

レシピは適当(笑

 初回は適当にやってみました。

 ・豚肉、大根、厚揚げを角切りにする。

 ・「醤油・泡盛・水」を適当(少なめ)に加える

 ・スープモードで煮る

 

ばっちりでした(笑

 フタをあけると、素材から出た水分で煮汁はいっぱいに。

 煮込んだ時間は約15分。炊飯器が勝手に時間を決めていました。

 味が染み、固さと柔らかさのバランスも理想的。

 今までの苦労は何だったのかと思うほどでした(笑)

 

キッチン・リフォームを考え直す

調理家電の活用で、料理は楽に美味しくなる 

 家電で「煮る・炊く・蒸す・温める」が可能なんですね。

 鍋やフライパンは「焼く・炒める・茹でる」。

 であれば、コンロは1~2口あれば十分。

 キッチンは「広い調理スペース」+「コーヒーメーカー×炊飯器×電子レンジ」の置き場を優先したいです。

 

引っ越し先のマンションリフォーム

 キッチンのリフォームプランはこんな感じで

 ・ガスはITに変更する

 ・コンロは2口で十分

 ・広い調理スペースと電源設置を優先

 ・炊飯器、電子レンジ(オーブン機能付き)の置き場を作る

 という感じですね。

 

まとめ

1,炊飯器でも圧力鍋代わりになる

2,鍋・フライパンの利用よりも楽で速い

3,電気調理器具の活用から、キッチン・リフォームを再考する

4,肉だけでなく、魚料理も試してみる

 

 炊飯器1つで、食事からリフォーム内容まで変わるんですね。

 こんな時だからこそ、生活を楽しむ工夫をと思います。

 

全国会議員の夜の会食を人数にかかわらず全面自粛しては。

テーマ「新型コロナの日々に」

 政治的なことはよくわかりませんし、発言するつもりもないのです。

 今日書くのは、現場経験者の一人として思い出したこと。

 それは、当事者の怒り・哀しみを受け止めるのも現場の役割ということです。

◆目次

「岳」(石塚真一)というマンガの中に

山岳救助がテーマの作品の中にこんなストーリーがあります

 北アルプス山中で遭難した遺体を発見した主人公(山岳ボランティア)は、救助のヘリを依頼。悪天候の中、ヘリが来るまで遺体のそばに寄り添っていた。発見から3日後天候が回復し、長野県警山岳救助隊と遭難者の父はヘリで遺体のもとに。その場で、遭難者の父は3日間雪山に遺体を放置したことを攻め続ける。「お前の救助が下手だったから息子は死んだんだ。お前が息子を殺したんだ」。

 長野県警察の山岳遭難救助隊チーフと主人公は、反論せず謝罪した。ヘリがその場を去るまで主人公は土下座したままだった。

 

主人公はなぜ謝るのか

 どう考えても理不尽なストーリーです。

 それが主人公の価値観なのか、山のルールなのかはわかりません。

 ただ、このシーンの主人公の言動には共感するものがありました。

 現場の日常を同じ風景だったからです。

 

教育・医療・福祉の現場で

窓口や電話で相談を受ける内容は…

 困りごとです。例えば「子供が学校に行かなくなった…」。

 この時必要なのは、相談してきた方(保護者)の感情を受け止めること。

 学校・教師への不満もあれば、家族(夫、もしくは妻、時には祖父母)への怒りもあったりします。

 そういうものをすべて、時には数時間単位で受けとめることも現場の仕事です。

  

場違いなクレームもある

 教師、医師、福祉施設で不祥事があると、電話が増えます。

 所属する自治体のことでなくても、報道された不祥事について説明、個人の意見、謝罪を求められます。

 こちらから電話を切ることはできません。反論せず、お詫びを伝えます。

 このような経験、民間企業の方でもあると思います。

 

新型コロナの現場で何がおこっているか

全国会議員の夜の会食を人数にかかわらず全面自粛しては

 国会議員に範を示してもらいたい。

 「国会議員だって会食しているんだから…」で、隔離を拒否したり、無理難題を通そうとする人がいるのかもしれません。

 そういう人に対しても、現場の医師、看護師、保健師は「国会議員の会食」を詫びなければなりません。その上で、感染予防、治療のために全力を尽くすことが求められます。

 この状況は、心が削られます。

 

現場の心理的限界

 あの手この手で自己正当化し、自分の要求を通そうとする人はどこにでもいます。

 心に余裕があれば、適当にあしらうこともできますし、診療を拒否することもできます。

 しかし、「表面張力で心を保っている状態」で、国会議員の会食を詫びる、政府の施策への不満を受け止める、検査拒否を説得することは、とどめの一滴になります。

 こんな時、「国会議員は会食を辞める」と宣言してくれれば、この宣言は「不満を抱える患者さん」を適切な治療に導く言葉になるのですが…。

(それが「君主」のあり方ですよね…)

 

まとめ

1,地位の高い人の不適切な言動を利用して自己の正当を主張する人もいる

2,場違いなクレームや理不尽な要求に対し、詫びるケアが求められることもある

3,「ケア」は、医療者の心を削ることもある。

4,「地位の高い人」が範を示してくれると、混乱は収まりやすい。

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医療系小論文の相談依頼

テーマ「学習支援」

 昨日から始まっている学校も多いです。

 春の休校期間の調整ですね。お手伝いしている先生の高校も昨日から。

 早速、新しい依頼が入りました。

 医学部小論文の相談です。

◆目次

学校の先生の多忙さは限界を超えている

勉強以前のことで大変

 現在は私立大学の出願が始まっています。

 ネット出願、郵送のみ、ネット+郵送など、出願方法や必要書類は大学によって様々。

 また、自宅からだとネット出願できない生徒には、学校の設備を提供しています。

 これを、密を避けて実施です・・・。

 

共通テストの受験も

 コロナ対応ですね。

 例えば、当日発熱した場合は自宅待機ですが、その場合、再試の申請をどうすれば良いか…。

 加えて、間違った情報や噂、保護者の不安にも対応しないといけません。

 本当は、試験対策=勉強の対応をしたいはずなのに…。

 

医学部小論文への対応

◆「門前の小僧」の知恵を少しだけ

 福祉・医療を担当した頃の知恵を引き出してみました。

 受験生に読んでもらったのは「医学教育モデル・コア・カリキュラム」

 ここに「医師としての求められる基本的な能力・資質」が述べられています。

 これを読み、医師としてのあり方を言語化してもらっています。

 

医学は理系、医師という職業は文系

 「医学には正解があるが、医療に正解はない」

 これらの言葉は、お仕事でお世話になった医師の方々から学んだもの。

 医学への適性は学力試験で、医師と言う職業への適性は小論文で問われます。

 意欲や使命感は当たり前で、倫理観・コミュニケーション能力など人格的な適性が求められます。

 

新型コロナウィルス感染拡大の中、医療者が努力してくれているのは

医学教育モデル・コア・カリキュラムの言葉

 ・人の命に深く関わり健康を守るという医師の職責を十分に自覚し、

 ・患者の苦痛や不安感に配慮し、患者の心理・社会的背景を踏まえながら、

 ・患者およびその家族と良好な関係性を築き、診療と意思決定を実践する。

 

◆医療関係者は患者中心の医療という使命感を最優先している

 これは「保育・教育・福祉の関係者」も同じと思います。

 目の前の人の病、悩みを取り去り、希望のある日常を支えるために働いています。

 理不尽なことがあっても「目の前の生命の尊厳」を最優先しているのです。

 改めて、医療・教育・福祉を支えている方々に感謝したいと思います。

 

まとめ(医療者への適性)

1,医学は科学なので正解があるが、医療には正解がない

2,入試小論文では「医療者としての適性」が問われる

3,「2」は「医学教育モデル・コア・カリキュラム」から学ぶことができる

4,医療者への適性は、教育・福祉などにも共通する

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     医療者は、しばしば「理不尽な状況」に巻き込まれます。

       その要因にならないことを、私も心掛けます。

    

    

専門職はつらいよ

テーマ「新型コロナの日々に」

 現役時代、教育・福祉・医療の担当が長かったです。

 現場では「それぞれの分野の専門家」が業務を遂行しています。

 私の役割は「現場の専門家」と「行政」との通訳(笑)。

 板挟みにあうことが多かった分、経験と学びは深まりました。

◆目次

世間と専門家との認識のズレ

世間の認識

 世間は「世の中には正解がある」と思っています。

 どんな困難でも「解決策」「解決できる人」があるとどこかで信じています。

 「メシア待望」みたいなものですね。

 自分や家族では解決できない問題を「この人なら解決してくれるはず」と信じ、期待するのです。

 

専門家の認識

 学問を突き詰めていくと「世の中には正解はない」「正解は個々に異なる」ことがわかってきます。

 魔法がないことも、逆に様々な条件が重なって「魔法」が生じることも体験的にわかっています。

 「解決」には「情報」「協力」「試行錯誤」が必要で、時間もかかります。

 教科書の知識は大切ですが、教科書通りで解決することはあまりありません。

 

「正解はない」という認識はまだ一般的ではない

◆専門職が受けるクレーム

 例えば「人口減少時代における地域課題」の「解決方法」「正解」はありません。

 先端事例でも10年前から実践して、まだ試行錯誤の真っ最中です。

 これを「赴任して1~2年で解決すること」を期待されます。

 「まだ?」「本当に専門家」「全然進んでないよ」「何も変わってないよ」で会議は終わります。

 

問題解決に協力して取り組むことが必要ですが

 例えば「医師・先生」への「敵視・攻撃・不信」は良くあります。

 これは「クライアントが期待していた解決・正解」が導かれない時に生じます。

 できれば「問題についての情報を共有しつつ、一番良い解決方法を創っていく」、つまり「急がば回れ」というスタンスで「正解を一緒に創っていくこと」が理想なのですが…。

 

新型コロナが浮き彫りにするもの

正解を求める組織は機能不全に陥る

 新型コロナ対応に正解はありません。

 正確には「感染終息に対する医学的な正解」はあります。

 しかし、医学的な正解から感染終息を導くには「医師の努力」だけでは不可能です。

 また「医学的な正解」だけで解決するほど現代社会は単純ではありません。

 正解を求める組織は、この段階で思考停止になりやすいです。

 

感染終息後にやってくる最悪のシナリオ

 「正解がない事象」への対応は難しいです。

 対応策の多くは「半分は救えても、半分は救えない」が現実。

 救えなかった半分には、別な対応策を考えて…の無限ループ。

 対応が無限に続く現場では、バーンアウトする人が出やすいです。

 また、「救えなかった半分」の責任を背負わされて異動、退職を求められる人もいるでしょう。

 つまり「正解を求める人」によって「正解がないことを理解している人」「正解のない現場で解決策を見出した人」が裁かれ、現場から去ることになります。

 

最後に

 正解はない…という表現は誤解を招くかもしれません。

 「正解は一つではない」「前提によって正解は異なる」とでも言えば良いでしょうか。

 そこで求められるのは「共通解」「最適解」「納得解」。

 実現のためには、コミュニケーションと、「科学の言葉」を通訳できるコーディネータが必要だと思う今日この頃です。 

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40代での大きな病気の代償について

テーマ「新型コロナウィルスの日々に」

 新型コロナが猛威を振るっています。

 個人差はあるようですが、新型コロナには後遺症もあるようです。

 大きな病気の後遺症は、仕事や人生に影響を与えます。

 私は40代で2か月入院しましたが、これが早期退職の伏線になりました。

目次

40代で内臓を痛めて2か月入院

まず出勤が精神的につらくなる

 はじまりは、お仕事への過剰な不安や心配を感じ始めたこと。

 根源は「自己肯定感」の絶望的な低下。

 原因は「仕事と責任」を一人で抱え込むこと。

 というわけで、一人長時間労働という悪循環にはまっていきました。

 

カウンセラーに相談すると内科医を紹介される

 これは鬱的なものかもしれないと思い、職場のカウンセラーに相談しました。

 数度受診して内科医を紹介されました。検査を受けると内臓数値がすべて異常。

 「内臓機能が低下し身体全体に負担がかかっている。それが精神にも影響している。まず、身体を良くしましょう。できるだけ早く入院してください。」と言われ上司に伝えると「今すぐは困る。年末年始の休業中にしてくれ」と言う返答。

 2か月先の年末まで何とか仕事を続け、クリスマスに入院。

 退院まで2か月を要しました。

 

退院後の変化

定期的な通院×仕事の進め方の改善

 退院後、私がいなくてもチームは動くことを認めてから楽になりました。

 まず、PC/ネットに強い部下と相談し、Googleを活用してチームの仕事をオープンソース化しました。これは以前からやってみたかったこと。

 実現すると、休暇を取りやすくなり、「休むと後が大変」という悪循環も改善できました。つまり、チーム全員が休みやすくなったということ。

 基礎スキルの高い人を活用することって大事ですね。

 

心身の耐性が低下する…

 多忙であることが美徳の時代。そしてネット活用が一般的ではなかった頃。

 以前から「根回し担当」でしたが、チームのクラウド設置のための根回しは非常にしんどかったです。理不尽や無理解を「笑い飛ばす」「割り切る」「聞き流す」ことが難しくなるのです。

 例えば「Googleって何」「最近、君のチームの有給が増えているけど」などの言葉に過剰に反応し、「怒りの感情」が湧くのです。

 怒りの感情は心の奥底に残り、イライラや不機嫌に変わります。これが自己嫌悪になって悪循環となり、耐性の低下が止まらなくなります。

 

一度身体を壊すと「レジリエンス」が低下する?

40代で身体を壊して入院し、職場復帰しても…

 期待されて出世の階段を昇る途中、身体を壊してメインストリームから離れる人は少なくありません。「病気で人が変わった」と言われる人もいます。

 自分も「入院~職場復帰」をしてわかったのは二つ。

1,仕事の能力は低下しない。

  ・むしろ、しばらく現場を離れることで気付きを得ます。

  ・メタ思考・セルフリフレクションの視点を得て成長することも。

2,神経や感情が過敏になる。

  ・「病気で人が変わった」と言われるのはこの部分。

  ・過敏になっていることに自分で気付けない人もいます。

   自覚があって、それを指摘されて感情を乱す人もいます。

   自覚があっても、感情をコントロールすることが難しい場合もあります。

  ・いすれ、その人の評価が下がりやすくなります。

   評価が下がりやすいのは、病気・入院という先入観も影響しているかもしれません。

 

 

ブラックな職場ではありがちなこと

 入院からの職場復帰を果たした人には、「仕事の能力は変わっていない。ただし、心身の耐性が落ちて過敏になっている」という認識で対応するのが正解。

 つまり、身体より心のケアが必要なのです。

 しかし、実際は逆。休んだ分を取り戻せプレッシャーをガンガンかけてきます。

 こうして高い能力を持った人が潰れていく。実際には「潰されていく」のですが、そういう認識は、上司にも本人にもないことが多いです。

 

まとめ

1,40代で大きな病気をすると、心身の耐性が下がる

2,仕事の能力は低下しないが、感情のコントロールが乱れがちになる

3,過敏になった感情で信頼を失い、仕事の能力が発揮できなくなることがある

4,新型コロナ感染は、このリスクを内在しています。予防してください!

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      (これも新型コロナで失われた日常の風景ですね)