AIに描いてもらった春の風景
早期退職して、この4月で5年目に入りました。
暮らし、気持ち、経済などなどやっと落ち着いたという感じです。
4年もかかったのは早期退職前の想定がまったく通用しなかったこと。
コロナ・円安・物価上昇の三大話です。
たとえば、高校を中退したとしましょう。その後は通信制の高校に転校する、高卒認定を取って就職する・進学するなどのルートが考えられます。こうしたルートにすぐ乗れる中退者は約80%というデータがあります。フリースクール的要素を持ち、サポート能力の高い通信制高校や教育系NPO団体が増えてきたことが大きいです。
問題は、ルートに乗れず引きこもり状態になってしまう20%です。
本人が支援を求めない・受付けない、社会的な支援が届かないという状況から、社会復帰・自立に進むまでにはかなり長い時間が必要となります。私がそういう業務を担当していた頃のデータでは、平均で約10年。
高校中退だけでなく、大学中退や中途退社でもこの傾向は同じ。
問題は、大学中退・中途退社の方がサポートやリカバリールートが弱いこと。
あることはあるのですが情報が少ない。本人が取りにいかないと、サポートの存在に気づけない、受けれない、活用できないという状況です。そのため孤立しやすく、復帰まで長い時間がかかるケースが多いです。
私の早期退職はいわゆるFireではありません。
早期退職後の収入のあてはないままに仕事を辞めました。
正確に言えば、何となくあてにしていたことはありましたが、コロナでそれどころではなくなりました。55歳で早期退職し60歳から年金受給を受けたとしても、80歳前後には老後破産という試算結果もありました。
そこから、自立・再生するまで4年ということですね。
かつては不登校・中退・中途退社の支援側にいました。しかし、早期退職×ルートから外れてみると、つまり当事者になってみるといろいろ思うことが多いです。
ああ、こういうつらさなんだな…ですね。
ちょっとそういう気持ちを噛みしめてみようと思う今日この頃です。