モノのない暮らしは、なかなか快適です。
まず散らかることがない、そもそも散らかるものがない。
風通しが良く、エアコン・除湿器・加湿器の効果も高い。
部屋の温度・湿度のコントロールが楽で、水道光熱費も下がりました。
◆モノが多かった頃
私の場合は、書籍・CD・書類が多かったです。
空気清浄機やオイルヒーターなどもありました。
ですから、部屋の広さに対して床面積が狭く、室内移動が窮屈なのです。
となると、洗濯・清掃に関する動作が億劫になりがち。
心にも影響があって、増え続ける本に対して、収納が追いつかない…でも捨てられない…の繰り返しが、鬱っぽい気分、ネガティブな感情を導いていました。
◆断捨離すると
捨てたくても捨てられないものを、思い切って処分しました。
捨てるには抵抗があるので、できるだけ買い取ってもらうようにしました。
買い取ってもらうことで、所有していたことへの価値が確認できるような気持ちになりました。無駄ではないということですね。この気持ちが断捨離へのハードルを下げました。
そして、手放してみれば、とてもスッキリした気分でした。
部屋が広くなり、心が軽くなり、人生を前向きに考えることができるようになっていました。
◆工夫と創造に目覚める
日々の暮らしにはいろいろなことがあって、いろいろなものが必要です。
そのために、専用の機器を揃えることもありましたが、これを処分。
あるもので工夫する(エクストリーム・ユース)。代表例が「炊飯器で豚の角煮を作る」「深めのフライパンで麺をゆでる」ですね。
書棚も、収納するのは本だけでなくて良いわけで、小物や時計、書類棚としても活用する。棚を自由に変えることができる書棚の収納力はバカになりません。
そんなわけで、生活の中で「0→1の創造」「1→10の工夫」を繰り返すようになりました。それまでは「専用の○○を買おう」でしたが…。
これが、仕事上の発想に活きました。
◆この場面で必要なのは創造か工夫かという問い
福島県のある町は「選挙・投票のマニュアル」を、高齢者のワクチン接種に活用しました。
「ハガキが来る→会場に行く→投票と同じような手順で接種をする」です。
これだと「対応が早い、選挙機材を活用、町民もわかりやすい」が実現できます。
つまり、こういう場面は「工夫(1→10)」が良いんですね。
一方で「創造(0→1)」が求めらる場面もあります。
断捨離を意識するようになってから、仕事上の問題解決にこの発想が加わりました。
解決の出発点で「工夫か創造か」という問いを立てると、チームから意見・アイディアが出やすくなりました。
◆モノを貯め込んだまま年を取るのはしんどいかも
現役を離れれば要らなくなるモノは何か…という問いです。
それは、現役中でもなくて大丈夫なモノかもしれませんよ(笑)。
最近は「終活」という言葉があって、そこで断捨離始める人も多いようです。
しかし、早期退職を考えている人、早期退職した人は、今すぐ始めてみませんか?
もちろん、これは人の価値観によって様々です。
ただ、断捨離には体力が必要です。身体が動くうち、気持ちがやわらかいうちに始めることをオススメします。
そして、広く明るい部屋で、身軽な生活を楽しむのがよろしいかと思います。