昨日泊まったホテルからの風景
昨日は長崎県西海市に泊まり、遠藤周作文学館を訪ね、その後小説「沈黙」の舞台となった場所を歩きました。外海町周辺の隠れキリシタンの遺跡や、明治以降に建てられたカトリック教会を見て、いろいろ感じるところがありました。
昨日は天気が良く海は穏やかで、険しい海岸線沿いにある道をドライブし、アップダウンの大きな集落を歩くだけでもとても気持ちがよかったです。遠藤周作はこの風景をみて「沈黙」を書こうという意欲が沸いたと言います。
ただこの一帯は、キリスト教禁教令によって多くの人々が命を失ったり、信仰を守るために五島列島に移住したり、あるいは信仰を守るために檀家となり踏み絵を踏みつつ信仰を継続した場所でもあります。そういう厳しい現実があった場所にもかからわず、海と空は青く美しかったです。沈黙のテーマですね。
また来たいと思います。その時は連泊で。
その後、一気に山口県山口市まで移動しました。
ここにはちょうど良い宿、安いガソリンスダンド・スーパーなどがあります。
松本市からの距離は約1,000キロなので、ここで給油すればあとは無給油でも帰宅できますし、逆にここで給油してから九州に入るということもあります、いうなれば西日本・九州ドライブの補給地。この宿何度か利用していますが、顔を覚えてもらったのか、利用記録が残っているためか、部屋がシングルからダブルにグレードアップしていました。
昨年はお仕事巡業・スランプ脱出の旅でした。それに比べると、今回の旅は解放感が圧倒的に高くとても楽しいです。持ってきた原稿も進みますし…やはりこういう旅をしないといけないですね。
ちなみに、遠藤周作記念館や外海町のキリシタン遺跡を訪ねてきた人は私よりも年長の方が多いです。ひょっとすると遠藤作品のファンだったり、カトリックを信仰している人なのかもしれません。ご夫婦で来ている方も多かったです。ちなみに、このあたりは交通の便が良いとは言えません。いろいろな要素・条件を考えると「退職×時間の自由を得たことで訪問できる場所」と言えるでしょう。
言い換えると「早期退職したからできる旅」とも言えます。
それが解放感を導くのかもしれません。
というわけで、今日も安全運転で。