55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

父子の確執

 私は、遠藤周作氏の作品が好きで、氏の作品で「出版されているもの」は、ほぼ手元にあります。日記などの小説以外のものも、出版されているものは、ほぼ目を通しています。

 

父への複雑な思い

 遠藤周作さんのお母さんは、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)でヴァイオリンを学んだ音楽家です。しかし、在学中に結婚して専業主婦になったわけで、ヴァイオリニストとしての活動はあまりしていません。夫と離婚後、神戸・西宮で生活しますが、その際、キリスト教学校や教会でオルガンを弾くなど、音楽で生計は立てていたようです。

 離婚原因は、父の女性関係。離婚成立後、父はその女性と再婚します。

 その父を、遠藤周作氏は強く恨みます。特に、お母様が亡くなられると、内面で母の聖母化が進み、その反動もあってか、父への強い嫌悪感を抱きます。

 

若い頃は、遠藤周作氏のこの気持ちがどうしても理解できなかったのですが…

 やがて、私の母も天に召される時が来ました。そして、父が残されました。

 妻に先立たれた男は、こんなにもダメになるのか…というのが、最初です。

 ダメになるというのは、気落ちするとか、体調を崩して寝込むとか、そういうことではないのです。子供のように無邪気になってしまうというか…、いろいろな困ったことが起きました。おそらく、今までは母が防波堤だったのでしょう。

 そんなこんなでいろいろなこと、一つひとつは小さなことなのですが、そういうことが積み重なるうち、遠藤周作氏の思いがわかってきました。母の聖母化、父への嫌悪感は、このように生まれるのですね。ちなみに、「確執」と書きましたが、そう思っているのは私だけで、父は何も気づいていない…ということは、確認しておきたいと思います。ケンカはしていませんし、勘当もされていません。でも…です。

 

長嶋一茂さんにも、同じ気持ちがあるのでは…

 長嶋一茂さんも、母を亡くされていますね。

 野球人としての父には、おそらく尊敬も感謝もあると思います。

 しかし、私人としては、複雑な思いを抱えているのでは…と感じる記事を先日目にしました。いわゆる「長嶋家の確執」ってやつですね。

 

私の現在位置は…

 何が原因ってことではないのです。ただ、もう、会話がかみ合わないのですね。

 家族同士で噛み合わない会話をしてイライラするよりは、距離をおいて、それぞれの世界で暮らす。周囲は、勝手にいろいろ言うかもしれません。言わせておけばよい。どうせ、誰も理解はできないことなんだから…というのが、私の現在位置。

 ※以下、個人の感想です

 男って、長生きしてもあんまり良いことがないような気がします。

 男が晩年を幸福に過ごすためには、伴侶を大事にして、自分より長生きしてもらことですね。特に、早期退職をお考えの男性は、「主夫」の能力を高めておくことが大事だと思います。 

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