55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

地方移住を考えている友人たちの考えとは

今日のテーマ「あくまで個人の感想です」

 友人たちの現状や考えを整理しておきます。あと、私のことも

 ちなみに不動産所有は「住居」「移住」が目的。投資ではありません。

 

◆私の場合

 初めての不動産購入は40歳を少し過ぎ、東北への定住を決めた時。

 当時の賃貸は、山を崩して開発した住宅地で100%車移動、坂道が多く雪が降ると危険、駅まで遠すぎ…というわけで、「平地」「駅近」への引っ越しを兼ねての購入。

 築11年の中古マンション、平地、駅まで徒歩5分。隣にスーパー(生協)。

 これを10年所有後に売却。価格は購入時より数百万円上乗せになっていました。担当者に聞くと「購入は不動産価格底値の頃。東日本大震災後、東北は住宅需要が高まり値上がり中。ラッキーでしたね」とのこと。

 ちなみに売却先は不動産業者。業者は部屋をフルリフォームし、数百万円上乗せして販売。公開1か月で売れたそうですが、その金額はマンション新築時の価格にかなり近く、今の私ではもう買えません(笑)

 で、不動産販売勤務の友人に言わせると価格が下がらなかった要因はこんな感じ

・立地、環境の良さ(駅、病院、学校、スーパーに近い。雪国の平地。治安が良い)

・財閥系企業の物件(ブランド力)

・物件の品質(大規模修繕も含め維持・管理がしっかりしていて資産価値が高い)

・車なしでも暮らせる(駐車場はありますがね) 

 購入時には、そんなこと考えなかったのですけど…幸運だったみたいです。

 

◆友人たちの場合

 不動産所有の友人は、現状の売却価格を調査していました。

 一番すごかったのは、首都圏のターミナル駅徒歩3分のマンション。

 新築で購入して間もなく築15年。これが「新築時の価格」で売れているそうです(マジですか)。一方で「新築購入時より下がった標準的価格」という友人もいます

 大切なのは「不動産業界全体の動き」をふまえ「自分が所有している物件の分析」を冷静に行うことですね。報道に惑わされないことです(笑)

 で「売るなら今」「来年以降は下がる」という物件を所有している友人たちは、真剣に地方移住を考え、リサーチを始めていました。

 

◆新型コロナ×オリンピック×安倍政権はどうなる

 積極派は「売るなら今。高く売って値下がりしたリゾート物件に買い替える!」

 慎重派は「今以上に価格が下がる物件と、値上がりする物件とに二極化するはず。

      だから、来年2~4月の動きを見てから」

 いずれ「混沌とした状況こそ早く動く派」「混沌の先が見えてから派」ですね。

 ただ、現状でも「公開されてしばらく買い手がつかない物件はどんどん価格を下がって」います。売り手が急いでいるという状況もあるようで、悩ましいところでもあります。

 

 ちなみに、夏が終わるとリゾート物件がどっと出るという予想をしている友人もいます。思いを持って最後の夏を過ごしている方もいらっしゃるのかもしれません。

 そんな物件とご縁があったら大切に使います。はい。

 

都内在住で「移住」を考えている人のニーズとは

テーマ「移住を考えている人のニーズ」

 昨晩、友人たちとZOOMだったのですが、本来の目的を逸れ、話題が不動産のことに…。そこでわかったのは、参加者全員が「住み替え・移住」を希望していること。

 それぞれ別な人生・職業を歩んでいるのですが、考えることは似ているようで…

 

◆メンバーの構成

 全員、東京出身です。

 現在は東京都内在住か通勤中。上は「バブル世代」から、下は「就職氷河期」まで。

 仕事ぶりは「ワーカホリック」「ブラック労働」寄り。まぁ「仕事が好き」ではあるのですが、本音は「義務感」「使命感」「自己犠牲」で頑張っている人たち。ちなみに全員民間企業。公務員はいません(笑)

 

◆なぜ東京から離れたいのか

・仕事がリモート可能になったので、都内に住む必要がなくなった。

・子供が独立したので、2階建て一軒家の広さが無駄になった。

・退職したら、東京に住む意味・必要性を感じない。

・生まれも育ちも都区内だが、最近、東京に愛着を感じなくなった。

・転勤でしばらく過ごした「〇〇」で老後は暮らそうと夫婦で決めている。

地震が恐い

 だそうです。

 

◆移住してどんな暮らしをしたのか

 畑を借りて自給自足生活、カフェ経営、ポツンと一軒家とかは望んでいません

 「自分の時間を楽しみたい」とのこと。

 具体的には、アマ無線、プログラミング、鉄道、バイク、写真、ギター、フルート、絵画、陶芸などなど。ちなみに「陶芸」と言い出したのは、大学まで硬式野球部のバリバリ体育会だった友人。全員、意外さに驚きましたが、聞くと奥さんの導きではまったとか。

 人生の月日は、個々にいろいろなものを与えてくれたようです。周囲からは「ワーカホリック」に見えていたようですが、本人は「仕事以外の自分」を大切にしていたのですね。というわけで、移住後の暮らしは「自分の時間」になるようです。

 

◆移住先の希望は

 大きく二つ

 ①「今まで休みの日にしか行けなかった場所」

  好きな温泉の近く(全員)、ツーリングルートの近く(バイク)、

  標高の高い所(アマ無線)、北海道(写真)、隣の家まで遠い所(音楽)、

  島(絵画)などなど。

 ②「東京に行きやすい場所」

  人と会うきっかけや場所はやはり「東京」にあります。

  学生~社会人を過ごした東京に退職後の人間関係は残ります。

  ですから都内に出やすい場所。

  北海道や沖縄でも早割チケットを使えば片道1万円未満ですから問題ない。

  ちなみに決まっているのは「陶芸」の彼。夫婦で「師匠のところ」だそうです。

 

◆移住先の暮らしでの意外な希望

 「自家用車ではなく、自転車で移動したい」

 しかし、地方の多くは「車社会」。そうなると選択肢は限られます。

 例えば「札幌」「仙台」「福岡」「熊本」「那覇」など「地下鉄」「路面電車」「モノレール」が整備されている都市。このあたりだと「カーシェア」もあります。

 一方で移住先に「久米島(沖縄)」を考えている友人も。確かに、スーパーや飲食店などが固まっている場所があるので、その近くで暮らせば車は不要。アップダウンは島にしては少ない方。不可能ではないですね…。

 

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 ◆地方移住を促進する発想  

 「一家に一台ではなく、一人一台」という車社会が、地方移住のネックなのかも

しれません。

 東京地元組には、実はこんな人も多いのです。

 ・夫婦ともに免許を持っていない、免許取得以降運転をしていない

 ・自家用車を購入したこと、所有したことがない

 ・奥さんが免許を持っていない 

 また、車通勤の友人は「退職後、週1回で済む食料品の買い出しのために自家用車を所有するのは、経済的合理性に反する」と言っています。

 つまり「都会に人が集まる」のは車不要だから。家賃は高くても車不要の都会の暮らしは田舎より安く、家賃が安くて広い部屋であっても車の保有費用やリスクを考えると、田舎暮らしの方が高いということ。

 となると「自家用車な不要な田舎暮らし」が理想ですね。

 

◆自家用車不要な田舎暮らし

 実現は可能だと思います。

 「無人運転バス」「ドローン宅配」「ネット診療」「カーシェア」「タクシーシェア」など、やり方は様々。

 既存インフラの応用でも可能だと思います。ちょっと考えてみようかと思います。

 

 そういえば、私も沖縄時代、自家用車所有ではなくレンタカーで過ごしていました。

 都会の人間は、歩くことを苦にしません。

 どこか、実現に取り組む自治体はないでしょうか。

 あれば、そこに移住決定します。

 

気になる不動産物件を見てみると…

テーマ「安さには理由がある」

 今後の人生を、賃貸で過ごすという選択肢もありますが、今は購入に傾きつつあります。

 そこで、急ぐ必要はないのですが、今後の勉強とも思い、ここ数週間問い合わせなどをしていました。栃木・茨木・群馬・長野・新潟・福島あたり、那須・土浦・軽井沢・越後湯沢・郡山などです。

 

◆数年前なら手が届かなかった物件が…

 軽井沢あたりでも、1千万円を切るマンションが出てきました。

 1千万円台で定住可能な物件もあります。少し前なら2千万円は確実に超えていたような…。

 いずれも50~60平米以上。外見も内装も古さを感じません。断熱もしっかりしていますし、水回りはリフォームしたものが多いです。

 正直に言えば、軽井沢で買ってしまおうと半ば決めていました。

 また、軽井沢がダメなら「これ」という物件もありました。

 

◆価格はマンションのグレード・築年数だけではない

 そこで候補物件に改めて行くと、なぜこの価格で売り出しているか、つまり「安さの理由」がよくわかりました。「立地」なんです。

 

①積雪地域の場合

 「冬」=「積雪」「凍結」への対応です。

 急な坂道がある、この道幅では大型除雪車は通らない、凍結でスリップしたら止まらない…そんな状況が見えてきます。東北でしばらく過ごしましたので「冬の道」にはある程度慣れています。しかし、同じくらいその怖さも感じています。雪道・凍結した道を緊張しながら運転するのは、ちょっとしんどいですね…。

 建物の性能から「凍死」はないです。しかし、雪に閉じ込められての「餓死」はあるかも(笑)。いずれ、現在の「ホンダフィット」から「ジムニー」に買い替えは必須ですね。

 

②郊外都市の場合

 「生活利便性」=「駅・スーパー」の存在ですね。

 駅の場合「ターミナル駅」「特急停車駅」「新幹線駅」かで違います。「新幹線停車駅」が最強ですけど。

 スーパーだと、やはり大手チェーンからの距離です。イオンとかヨーカドーとかですね。

 「駅近+地元資本スーパー至近+ブランド+築浅+フルリフォーム=それでこの価格!」という物件がありました。そこでまず物件至近の地元資本スーパーで買い物をしてみたのですが、品揃え・価格などが…でした。で、大手チェーンに買い物に行くには車が必要な距離。

 また、ある物件では買い物難民へのリスク」も感じました。10年後「地元資本の倒産」「大手スーパーの撤退」の可能性は0ではありません…。

 

◆当たり前のことですが立地も価格のうち

 というわけで、自然の近くかリゾート地で暮らすのが本意なのですが、ちょっとリスクが高いようです。

 そう考えて改めて条件を整理し直すと「7つ」に集約できました。

 ①新幹線停車駅

 ②駅近

 ③徒歩圏内に複数のスーパー、もしくは商店街

 ④オール電化、もしくは都市ガス

 ⑤カーシェアがある、もしくは将来的に整備されそう

 ⑥リフォーム物件、もしくは購入後リフォーム可能

 ⑦購入後、賃貸にも出せる

 

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◆7つの条件で物件を見直すと…

 ありました!「軽井沢」にありました!

 新幹線停車駅、駅近、スーパー徒歩圏、オール電化、リフォーム物件で賃貸可能です。

 「4千万円」ですけどね(笑)。

 気を取り直して郊外都市の新幹線停車駅で探し直すと、予算内の物件が意外とありました。

 時期的にリフォーム物件が多いです。3~4月に売却され、購入した不動産業者がリフォームして販売です(競売物件らしきものもありますが…)。中には、販売価格にフルリフォーム経費込みという物件もありました。購入者が好きなようにリフォームしてくださいということ。いろいろあるのですね。

 

 安さには理由があることを改めて学びました。

 もちろん、売る方は美辞麗句を並べます。その言葉に「騙された方が悪い」という価値観を肯定する気はないです。しかし現実には「騙されないように知恵を身に付ける」ことが大切なことを再確認した、久しぶりの遠出でした。

 人口減少時代の不動産購入…難しいですね。

口腔洗浄器で健康な生活を維持する

テーマ「歯から健康を維持する」

 最初にお断りしておくのですが…

 私は「健康オタク」ではありません「長寿」を願うタイプでもありません。

 むしろ、その逆。「健康のために〇〇しましょう」という言葉は、聞き流しています。

 

◆怪我、病気は将来の選択肢を減らす

 保険も入っていますし、医療費控除もあります。以前、数カ月の入院生活を送った時は、高額医療費控除と入院保険のおかげで、収支がプラスになったことあります。

 それでも…最低限の健康は確保したい。

 家系的には「歯茎」「糖尿」「腸」が弱点。生活習慣病の傾向があるのです。

 対策は「早期退職」「断捨離」「糖質制限」。これで「ストレスと内臓負担との軽減」が実現しました。

 残ったのは「歯茎」。昔から歯を磨くと出血がすごいのです。食生活の改善(糖質制限)である程度おさまってきましたが…。歯茎の問題は、歯に直結します。もし歯が失われたら…経済的な負担が生じるだけでなく、美味しいものを美味しく食べることができなくなります。

 

◆対策は口腔洗浄器

 本当はパナソニック」の「ドルツ」が欲しかったのです      

パナソニック 口腔洗浄器 ジェットウォッシャー ドルツ 白 EW-DJ61-W

しかし、予算と使いやすさを考えてこちらにしました。

 「BESTOPE 口腔洗浄器 USB充電式」

 

BESTOPE 口腔洗浄器 H04【5つモード調節可能 & 替えノズル8本 & USB充電式 IPX7防水 2150mAh大容量電池】ジェットウォッシャー 口腔洗浄機 300ML 歯茎ケアー 歯間 歯垢洗浄 口臭防止

 

◆使ってみるとこんな感じ

 ・最初の1回目、口の中の「食べカス」と「出血」の多さに驚く

 ・2回目以降「食べカス」「出血量」は共に減少

・「口の中の粘りのようなもの」「歯の表面のざらつき」がなくなる

 

◆使い方は

 ・歯を磨いてからが効果的

 ・「歯に当てる」+「歯茎マッサージ」

 ・1回の給水で約1分稼働。私の場合、これを2~3セット

 

◆これを繰り返すこと約1か月の成果

 歯茎からの出血は、ほぼ止まりました。

 今までのことを思うと、劇的な改善と感じます。

 何より、歯を磨くだけでは得られない口中の「爽快感」「さっぱり感」があります。

 人によっては、これで「舌」の洗浄もするそうです。いろいろ使い方があるのですね。

 

 生活習慣病は、身体の先端・末端から異常が生じると言われます。

 考えてみると「歯茎」も「身体の先端・末端」です。

 「健康で文化的な退職生活」の実現にむけてこれからもと思います。

 あと、小さいお子さんがいらっしゃれば、口腔洗浄する習慣をつけても良いような気がします。はい。

除湿機で快適な暮らしを実現する

部屋を快適にするために

 車のダッシュボードに示される外気温は40度。

 朝は快晴~昼は猛暑~夜は雷雨という一日。屋外湿度は70%超え。

 そんな中ですが、おかげさまで我が家は室温24度、快適です。

 

◆部屋の状況

 4~5月の爽やかな季節、部屋の湿度が「50%」を超えることはありませんでした。

 目覚めて、窓を開けて換気すれば、湿度は「25%」まで下がりました。

 しかし6月以降、部屋の湿度が「50%」を超え始めました。

 換気をすると、湿度が「70%」以上になることも。

 というわけで「除湿機」の出番となりました。これです↓

 (アイリスオーヤマのもの、Amazonで1.4万円位)

アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 タイマー付 除湿量 6.5L コンプレッサー方式 DCE-6515

 

除湿器を使うとどうなるか??

 エアコン設定は「冷房・25度・風量自動」です。その時

・部屋の湿度が「65%以上」→室温「25~26度」

・部屋の湿度が「50%」  →室温「24度」

・部屋の湿度が「50%未満」→室温「22~24度」

 となります。

 

◆エアコンも除湿機もスイッチは入れっぱなし

 晴天の日の朝は換気をしますが、その時も止めません。

 エアコンを止めて換気をすると、室温は外気温まで一気にあがります。

 エアコン稼働で換気をすると、室温は上がりますが、我が家の場合2~3度です。

 換気を終え(30分~1時間)、窓を閉めれば、程なく、快適な部屋に戻ります。

 経験的には、換気時もエアコン稼働のままの方が、早く快適な状態になります。エアコンの動きも静かですね。

 

◆除湿機を使う前と後

 除湿機を使う前は、エアコンの設定温度をかなり低くしていました。

 私の場合「24度と25度」に「快・不快の境界線」があります。

 室温を24度にするために、設定温度をそれ以下にする日もありました。しかし、それでは深夜・早朝に寒さで目覚めることになります。

 除湿機を使い始めてからは、エアコン設定は「25度」で固定です。非常に快適です。

 除湿機の電気代は「1日10円」なので、「1か月300円」ですね。

 エアコンと併用することで、電気代も下がりました。

 

除湿器の効果

 部屋が傷むのは、湿気が原因。

 住人のいない家や部屋がぼろぼろになるのは「湿気」によって壁(壁紙)が剥がれる、カビが生える、床が抜ける…つまり根源は「湿気」

 逆に言えば「除湿」は「部屋の維持」にも効果があります。

 また、部屋干しする時も有効。最近は室内干し用に「つり革」のようなものがついている賃貸も多いです。この時、洗濯物の下に「除湿機」を置くと、数時間で乾きます。ちなみに私は「浴室乾燥」より「除湿機」のある部屋での室内干しです。

 

◆最後に

 温暖化が進んでいると言われています。

 温暖化=亜熱帯気候に近づくのであれば、気温だけでなく湿度もあがるはずです。

 ぜひ「除湿」に目をむけてください。

 それだけで、部屋の維持、電気代の節約、快適な暮らしが実現します。

 

 

穏やかな生活の中で気付いたこと

テーマ「穏やかな生活」

 早期退職生活にあたり、一番恐れていたのは「時間を持て余す」こと。

 直前は「退職ハイ」もあって「退職したらあれも、これも」と妄想する日々でした。

 しかし、新型コロナの影響で自宅引きこもり生活です。

 結果として、それが良かったようです。

 

◆時間は余りません(笑)

 「掃除・洗濯・料理」「買い物・読書・雑用」「二度寝・昼寝・早寝」で1日はあっという間です。時間に余裕はありますが、余りはありません。

 4月から「主夫」になった訳ですが、そうなってわかるのは、世間から認められない「主婦」の大変さ

 公的な手続き・支払い・相談は「個々には小さなことでも件数は意外と多く」、買い物・料理には「小さな選択と決断、そして結果に対する評価」があります。買い物も特売日・割引日に加え、店による品質・価格の違いがあり、肉ならA店、魚ならB店、野菜ならC店と、これがいろいろあるんです、はい。朝起きて「快晴」なのを見て洗濯にかかると、干す頃に「雨」の日もあります。…心折れます。

 それでも、数カ月経ってやっと「生活ルーティン」が少し確立してきました。

 

◆仕事をしていなくても体調が悪い日はある

 体調の良し悪しは、仕事との関係性によると思っていました。

 実際、それで入院したり、カウンセリングを受けたりしたこともあります。

 で、仕事から離れれば元気になる…と思っていましたが、「思い込み」だったようです。仕事をしていないのに絶不調で、家事すら手に付かない日もあります。

 これ「勤続疲労」ではなく、身体の「バイオリズム」と考えた方が良いと思います。奥様が「ごめんなさい、今日は体調が悪いの」と言うと御主人が「お前、仕事もしていないのに何だ!」と返すパターンがあります。これ、御主人が間違っています主婦(主夫)の「体調不良・疲労」に対し、もっと理解が必要なことがよくわかりました。(このあたり、後日掘り下げます)

 

◆出掛けない、誰にも会わない生活で感じること

 店・道・物価を覚え、ルーティンが回り始めると、新しい街に慣れてきたかなと感じます。いわゆる「穏やかな生活」ですね。

 しかし「生活は穏やか」であっても、「心は穏やかではない」のです。新しい生活に慣れ、暮らしが穏やかになればなるほど「心は動き出す、騒ぎ出す、責め始める」のです。

 この逆説は、創作活動する人にもあるのかもしれません。

 志賀直哉が「暗夜行路」を書くためには「尾道」という穏やかな街の、穏やかな時間が必要だったのかもしれません。日常が穏やかだから、自分の内面という非日常と向き合えるのですね。「芥川龍之介」の日常も、非常にきちんとしたものだったと聞きます。そういう穏やかな日常から、あの非日常的な作品が生まれる…、そう考えるといろいろ思うことがあります。

 

◆過去の自分の無知と未熟さとに改めて気付く

 そういうことです(泣)。

 ただし、「過去の失敗を思い出し悔いる」という段階から一歩進み、「その失敗の原因に思い当たる」「不正解だった理由がわかる」「正解がわかる」になっています。

 その先に見えてくるのは、ただ悔いて懺悔を繰り返すだけの停滞した状況から、新しい自分に進んでいくこと。

 過去の自分の「価値観」「思い込み」「思考の癖」。それは、自分の本質の部分だけでなく、時代背景や職業特性によるものもあります。今は、その時代や職業から離れたのですから、この部分を見直し、削ぎ落し、自分の本質を掘り下げることができるのではないかと思うのです。

 ここから離れることができれば、本当の自分を取り戻すことができるような気がします。もちろん、取り戻した本当の自分に絶望する可能性も高いので、なかなか高リスクですが(笑)。今は、そんな方向に向かいつつあるようです。

 

 自分を見つめ直したら、社会人入試枠受験し、大学で学び直しをと、

 そんなことを思う今日この頃です。

 

8月15日に思うこと

テーマ「戦争経験を話したがらない人々」 

 終戦記念日なのか、敗戦記念日なのかという議論があります。

 前提となる視点が「日本」であれば「敗戦の日」。

 前提となる視点を「世界」とすれば「第二次世界大戦の終わりの日に、地球上から戦争がなくなること、つまり終戦を祈念する日」とも言えます。

 

◆戦争経験を話したがらない人々

 両親は昭和一桁生まれ。

 この世代「軍に所属して戦場経験のある人」「戦争経験をした人」「戦時を生きた人」に分けられます。

 父は「戦時に生きた人」。軍隊には行っていません。空襲の経験もありません。あるのは工場動員、戦中戦後の食糧難、学生時代に勉強ができなかったこと、兄4人が戦場で亡くなったことです。これは私を叱る時「そういう時代の人に比べてお前は」という言葉で語られました。

 母は「戦争経験をした人」。「火垂るの墓」に描かれる神戸大空襲の中で逃げ惑った経験を持ちます。グラマンの操縦士と目が合った時の恐怖、焼夷弾が降ってくる音、亡くなった女学校の友人の話を断片的に聞いたことがありますが、積極的に話すことはなかったです。私の記憶に強く残っているのは、NHKの朝ドラで東京大空襲のシーンになった時、母の身体が震え、悲鳴をあげてその部屋からいなくなったこと。

 戦場・戦争を経験した人は、あまりのそのことを話したがらないのです。

 もちろん、全国各地に使命感を持ち、戦争・原爆・沖縄戦などの語り部となって伝えて下さる方はたくさんいらっしゃいます。こうした体験を言葉にする、人に語るということは、想像以上に難しく、負担のあることだと思います。

 

◆就職したころ(バブル世代です)

 会社が、大なり小なり「体育会系」だった時代です。体育会的な価値観を理解し行動できる人間が「使える人間」という時代。

 そんな時代に「温厚で柔らかい上司」が稀に存在しました。部下を管理するのではなく、部下に好きなようにやらせるタイプ。ちなみにお酒好きで、斗酒辞さない方が多かったです。

 そんな上司の共通点は戦場経験があること。神宮の学徒出陣に参加した、特攻隊の生き残り、関東軍満州に派遣されシベリア抑留から生還、終戦時に平壌から徒歩で朝鮮半島を横断して釜山から船に乗って生還…など壮絶な体験をされていました。一緒に雪かきをした時「今日の雪は軽くて楽ですね」と声を掛けると「そうだね、シベリアでは雪が凍り付いていてね…」と返ってくる、そんな会話の中で「戦争」を知るのです。ただ、そこから先は語ってくれません。代わりにお酒を飲むだけです。

 

◆話したがらない理由が何となくわかったのは…

 東日本大震災を経験したことです。

 当時東北勤務だった私は、石巻、南三陸閖上気仙沼陸前高田などの現場を見ました。震災前の風景も知っていましたから、被災地のあまりにも非現実的な景色を見て混乱しました。そこに原子力発電所のトラブルが重なります。

 ここで見たもの、聞いたこと、知った現実は、人間の尊厳・生死・存在に深くかかわることです。人々の怒り・哀しみには行き先がなく、被災度の差異(大小)によって我慢を強いられ、周囲からはただ頑張れ、前を向けと言われて悲しむ余裕もない…。

 そんな中、今までの暮らしを奪われた喪失感、生き残ってしまった罪悪感、先が見えない絶望感を抱えつつ生きてゆかなければならない。支援に感謝の言葉を述べ、頑張れと言われて笑顔を作らなければならない。そんな「日常」が10年近く経過した現在も続いています。

 そんな「日常」に正解はありません。喪失感・罪悪感から解放されることもありません。記憶と思いは、誰に語られることもなく、言葉になることもなく、その人の心の深い場所に沈殿していくだけです。

 そんな思いを抱えている時、沖縄赴任がありました。人々が、戦争のことを語りたがらない気持ちとの感覚的な共感がありました。ああ、これだったのか…という気持ちです。震災と戦争とは異なるものですが、そこで生き残ってしまった者が生涯背負っていくものには、構造的な共通性があるような気がしたのです。

neverforget1945.hatenablog.com

 

◆どうやって伝えていくか

 戦後75年。戦争の体験を直接聞くために残された時間は少ないです。

 一方で、75年経ったことで、語ることができるようになることがあるはずです。時間が立つことで解かれる封印、新事実の発見などがあるはずです。それは、日本人にとってあまり都合の良い内容ではないと思います。

 例えば、沖縄で日本軍が何をしたのか。そもそもなぜ日本は戦争に突入していったのか。止めることができなかったのか…。そういう「痛みを伴う振り返り」をすることが必要だと思うのです。それが「戦争を知らない世代が伝えていくこと」になるのかもしれない…と震災の経験から思います。

 つらく、しんどいことですけどね。

 

 という長い話になってしまいました。

 今日なので、少しお許しください。