
AIに描いてもらったヒエラルキー
安芸高田市の石丸市長が、次期の市長選不出馬を決めたようです。
安芸高田市の生まれで地元の中学から広島市内の進学校に進み、京都大学経済学部・三菱UFJ銀行(海外勤務アリ)という経歴から、30代で人口2万5千人規模の故郷の町の市長になったという経歴もふくめて少し話題になりました。
1期4年で市長を降りるのは、退職要件としては「任期満了」になるはず。「自己都合退職」ではないと思います。
で、この市長さんにはアンチも多いらしいです。
市長選不出馬に対し、「逃げるのか」「踏み台にしたのか」「裏切りだ」「結局地方を捨てるのか」「自分のことしか考えてない」とか、まあ散々な言われようです。
これですね、地方勤務から東京転勤の際、毎回散々言われた言葉と同じ。
市長でも、私でも、その地を離れる時に言われる言葉は同じなんですね(笑)。
ちなみに、地方に赴任する時は、「東京から使えない奴が左遷されてくるらしい」という噂が赴任前から流され、地方を離れる時は「踏み段にされた、捨てられた、逃げるのか」と言われるまでがセットになっています。
もちろん、そういうことを言う人は限定されています。
個人的な体験としては、その地域のヒエラルキーの上の方にいる人に多いですね。
地元のヒエラルキー上位の人にとって、東京からやってくる人は自分の立場を危うくする人という位置づけになるそうです。たとえば自分ができなかったことを東京からやってきた人間がやってしまうと、手柄をとられることになるわけで、それは面白くない。たとえば「私が移住政策を担当したら人が増えた」は、町のためにはよいわけですし、またそのために転勤してきたわけですからそういう結果を出さないといけません。
でも、地元で婚活事業とかをやっていた人からすると、それはとても都合の悪いことなわけで、「最初にやっつけてしまうか、手懐けるかというオールドスタイルの歓迎」が待っていることが多いです。
もちろん、こちらも配慮を重ね、ヒエラルキーの底辺の下働きから汗を流しての信頼構築に努めます。プロジェクトチームの人選も地元の上司に任せます。その時集まる人には、能力は高いが評価は低い人が多いです。要するに地元のヒエラルキー、職場内のヒエラルキーに馴染めない人が多い。小学校時代「のび太ポジション」になって、社会人になってもその関係性が継続しているために仕事で成果を出せないとか、県外の旧帝国大学理系博士過程まで進んだのですが身体を壊し、長男だったため地元に戻って公務員になったとか…、そういう人たちとチームを作って街づくりをするのはとても楽しかったです。でも、成果が出始めるといろいろありました。
4年間市長を務めた人にかける言葉が、「逃げるのか」はないですよね。
「お疲れさまでした」と言える人間になりたい、そう思います。