テーマ「移住を考えている人のニーズ」
昨晩、友人たちとZOOMだったのですが、本来の目的を逸れ、話題が不動産のことに…。そこでわかったのは、参加者全員が「住み替え・移住」を希望していること。
それぞれ別な人生・職業を歩んでいるのですが、考えることは似ているようで…
◆メンバーの構成
全員、東京出身です。
現在は東京都内在住か通勤中。上は「バブル世代」から、下は「就職氷河期」まで。
仕事ぶりは「ワーカホリック」「ブラック労働」寄り。まぁ「仕事が好き」ではあるのですが、本音は「義務感」「使命感」「自己犠牲」で頑張っている人たち。ちなみに全員民間企業。公務員はいません(笑)
◆なぜ東京から離れたいのか
・仕事がリモート可能になったので、都内に住む必要がなくなった。
・子供が独立したので、2階建て一軒家の広さが無駄になった。
・退職したら、東京に住む意味・必要性を感じない。
・生まれも育ちも都区内だが、最近、東京に愛着を感じなくなった。
・転勤でしばらく過ごした「〇〇」で老後は暮らそうと夫婦で決めている。
・地震が恐い
だそうです。
◆移住してどんな暮らしをしたのか
畑を借りて自給自足生活、カフェ経営、ポツンと一軒家とかは望んでいません。
「自分の時間を楽しみたい」とのこと。
具体的には、アマ無線、プログラミング、鉄道、バイク、写真、ギター、フルート、絵画、陶芸などなど。ちなみに「陶芸」と言い出したのは、大学まで硬式野球部のバリバリ体育会だった友人。全員、意外さに驚きましたが、聞くと奥さんの導きではまったとか。
人生の月日は、個々にいろいろなものを与えてくれたようです。周囲からは「ワーカホリック」に見えていたようですが、本人は「仕事以外の自分」を大切にしていたのですね。というわけで、移住後の暮らしは「自分の時間」になるようです。
◆移住先の希望は
大きく二つ
①「今まで休みの日にしか行けなかった場所」
好きな温泉の近く(全員)、ツーリングルートの近く(バイク)、
標高の高い所(アマ無線)、北海道(写真)、隣の家まで遠い所(音楽)、
島(絵画)などなど。
②「東京に行きやすい場所」
人と会うきっかけや場所はやはり「東京」にあります。
学生~社会人を過ごした東京に退職後の人間関係は残ります。
ですから都内に出やすい場所。
北海道や沖縄でも早割チケットを使えば片道1万円未満ですから問題ない。
ちなみに決まっているのは「陶芸」の彼。夫婦で「師匠のところ」だそうです。
◆移住先の暮らしでの意外な希望
「自家用車ではなく、自転車で移動したい」
しかし、地方の多くは「車社会」。そうなると選択肢は限られます。
例えば「札幌」「仙台」「福岡」「熊本」「那覇」など「地下鉄」「路面電車」「モノレール」が整備されている都市。このあたりだと「カーシェア」もあります。
一方で移住先に「久米島(沖縄)」を考えている友人も。確かに、スーパーや飲食店などが固まっている場所があるので、その近くで暮らせば車は不要。アップダウンは島にしては少ない方。不可能ではないですね…。
◆地方移住を促進する発想
「一家に一台ではなく、一人一台」という車社会が、地方移住のネックなのかも
しれません。
東京地元組には、実はこんな人も多いのです。
・夫婦ともに免許を持っていない、免許取得以降運転をしていない
・自家用車を購入したこと、所有したことがない
・奥さんが免許を持っていない
また、車通勤の友人は「退職後、週1回で済む食料品の買い出しのために自家用車を所有するのは、経済的合理性に反する」と言っています。
つまり「都会に人が集まる」のは車不要だから。家賃は高くても車不要の都会の暮らしは田舎より安く、家賃が安くて広い部屋であっても車の保有費用やリスクを考えると、田舎暮らしの方が高いということ。
となると「自家用車な不要な田舎暮らし」が理想ですね。
◆自家用車不要な田舎暮らし
実現は可能だと思います。
「無人運転バス」「ドローン宅配」「ネット診療」「カーシェア」「タクシーシェア」など、やり方は様々。
既存インフラの応用でも可能だと思います。ちょっと考えてみようかと思います。
そういえば、私も沖縄時代、自家用車所有ではなくレンタカーで過ごしていました。
都会の人間は、歩くことを苦にしません。
どこか、実現に取り組む自治体はないでしょうか。
あれば、そこに移住決定します。