
年度で動く組織でしたので、早期退職は3月末。
そして「55歳無職」となりました。
50代で公務員から民間への転職は、今思えば奇跡と言いますか、転職市場で最も需要がない年齢でよく雇ってくれたなと思います。
で、55歳無職になると、世間から全く求められていないことがよくわかりました。
55歳無職の春、足を運ぶのは役所・郵便局・ハローワーク。
・役所は、年金・保健などの切り替え。
・郵便局は、年金・税金などの支払い(まだネット銀行開設前)。
・ハローワークは、失業給付金の受給。
まず、年金・税金の支払い額の多さに驚きます。
これが続くと思うと、早期退職前に想定していた生活費では破産確実。
(どうにも…という場合は減免措置がありますから、ネットで調べるか、窓口で相談してください)。
ただ、私の場合、4月に前職の最後の給与が入りました。5月からは失業給付金の振り込みも始まりました。コロナによる特例措置で、給付期間は2カ月延長にもなりました。そんなわけで、金額はともかく、4月以降も毎月収入があり、新型コロナの給付金もあったのは、精神安定上かなり有効でした。
本来、失業給付金受給期間は、「次の仕事を見つける期間」です。
しかし私の場合は「生活を立て直す期間」でした。
断捨離×節約による生活サイズの縮小とファイナンシャルプランナーの勉強を始めました。早期退職をして知った現実をふまえた早期退職生活の再構築はこんな感じ。
・賃貸を辞め、持ち家に切り換える(不動産購入)
・地方移住をする(都内では予算オーバー)
・年間40~50万円ほどの稼ぎがあったほうがよい(税金分)
当時、生活費は年200万円と考えていました。ただ、55歳無職の一年は家賃と税金とで120万円を超えます(実際超えました)。となると、「持ち家にして維持費を削減する×税金分を稼ぐこと」が必要。税金分は年約50万円、ということは月4万円。
・時給900円として月45時間ほど。
・1日4時間なら月11日・週2~3日。
・1日6時間なら月8日・週2日。
「現役時代のキャリアの延長線上の仕事×収入を求めるという発想」は今でもないです。ただし、大学院卒×元公務員という経歴が不利になる可能性は高い。時給900円のアルバイトに「院卒×元公務員」がやってきたら、採用側は警戒しますよね。…これはハローワークの係員にも指摘されました。おっしゃるとおり。
そこで、図書館司書の資格を取ることを考えました(大学×通信教育)。しかし、司書の実務経験のないおっさんが採用される可能性は低いでしょう。
塾講師・予備校講師の採用試験・公務員予備校(専門学校講師)は年齢でアウト。
年齢をクリアするのは「教室長候補・教務担当」、つまり講師ではなくマネジャー。
以下、55歳無職の春の現実。
・年齢と無駄なキャリアは、不採用の理由になる。
・転職市場では年齢がネック、アルバイト採用ではキャリアがネック。
・条件をクリアしても「経験者」が求められるので、採用にはつながらない。
・そもそも週2~3日で雇ってくれるアルバイトはあるのか?
これが現実。したがって、できるのは生活費の削減しかありませんでした。
そして、移住先×今のマンションを見つけたのが秋。失業給付金がそろそろ終わるという頃に抑えることができたのは幸運だったと言えます。
ちなみに、住まいを探す場合はこんな現実も
・不動産購入×現金一括だと「年齢・無職」は影響ない。むしろ優遇される。
・賃貸の場合、「年齢・無職」は大きなネックになる
こうして振り返ると、危ない橋を渡ってきたな…と思います。
言えるのは、稼ぐより支出の削減を優先したことが幸運を呼んだかなということ。
中古マンション購入という大きな投資はしましたが、基本「緊縮財政」です。
早期退職生活は、やはり「断捨離・節約・ミニマリスト的暮らしの推進」が重要。
そして、これらを楽しむこと、主夫生活に実装することが幸福度を高めると思う今日この頃です。