55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

転職のお知らせが届く季節に

      あと2週間もすればこんな春の日がやって来きそうです

 

 公務員時代の知人・同僚からの「転職のお知らせ」が届く季節になりました。

 私自身は52~53歳で公務員を辞めていますから、もう8年くらい経過しているのに、わざわざ連絡をくれるのはありがたいです。

 気になるのはそれぞれ40歳前後の優秀な人々であること。この人たちが抜けたらお役所大丈夫なの…と心配になります。ただ、この人たちが抜けて大丈夫な人材が役所に入って来て育っているんだろうなとも思いますし、また日本でも転職市場が拡がってきた、そういうキャリアが当たり前になってきたんだなとも思います。

 

 私が民間から公務員に転職したのは20代ですが、収入は2/3になりました。

 民間最後のボーナス(冬)は3桁でしたが、公務員に転職して最初のボーナス(夏)は20万円。これは4月を起点とした金額なので仕方がないのですが、月給より少ないことに笑ってしまいました。その後、公務員時代に民間20代の頃の収入を上回るようになった時はもう40代の半ばでした。ただ、額面では上回っても税金・社会保険料の増額や、人事院勧告による給与減、給与から震災復興の財源を天引きされるなどで、手取りは少なかったのも事実。

 これは、キャリアダウンですね。転職して一時的に給与が下がることはあるのですが、その後、自分の努力で上げていくことが可能なはず。しかし、公務員×年功序列的給与体系の場合、それは期待できません。

 もちろん、私は給与よりも仕事の内容・自分の専門性を活かせることを優先して公務員に進んだのですが、そして、そのおかげで今があるので後悔はないですが、他人には勧められないかもしれません。

 また、公務員から民間に転職した時は、いわゆる「非正規・非常勤」でしから給与はさらに下がります。新人社員に近いです。ただ、この時は家族の介護という優先事項がありました。

 というわけで、大学院まで進み、同世代の中ではやや高給の企業に勤めたまではよいのですが、その後、公務員に転職し、50代で家族の事情(介護など)のために転職すると「わらしべ貧乏」になります。年齢を減るほど貧しくなる。

 バブル世代負け組の人生ですね。

 

 昨日、転職して数年の知人とネットでお話したのですが、公務員~民間に進んで給与はもちろんアップしています。ただ、生活は公務員時代のサイズにとどめ、増えた給与は貯蓄と投資に回しているそうです。将来のポイントは二つあって、子供の教育費と夫婦の老後。子供の教育費は小学校・中学校から私立に…ということよりも、大学以降海外に出る時の資金援助を想定。本人が望めばですが、親は地元公立で構わないという発想。あと、年金だけで夫婦二人生活できるとは思えないので、貯蓄・投資・不労所得の形成に励んでいるとか。

 イマドキの転職組は、キャリアアップしても堅実ですね。

 

 私の場合、転職して減った収入を節約で補ったと言えます。

 おかげで、今のビンボー生活があるわけで、それはそれで満足です。

 もしキャリアアップして増えた給与をその頃から投資につぎ込んでいたら…と考えてみましたが、早期退職して松本移住という結末は変わらなかったような気がします。

 ただ、もう少しイオンに近い、新しくてきれいなマンションで暮らせたかもですね。