
久しぶりに「レポート評価×400名」をしています。
おかげさまで、少し予定より早めに進んでいまして、最速で〆切4日前に完成できます(が、おそらく伸びるでしょう)。
私は、「文章を一回読んで内容を把握して整理する」という能力がありません。
ですから評価仕事の場合、最低でも3回見直しをします。
現在2回目に入っていますが、1回目で見落としていた情報や気づきがあります。
見直しは3回繰り返すとブレのない安定した評価になります。
国語力・読解力の低下が話題になって久しいです。
AIで東大合格できるかというプロジェクトがあって、そのプロジェクトでは「東大は無理」という結論だったと記憶しています。2次の記述への対応ができなかったということ。ただ、早稲田クラスの私大なら合格できるとか。
そのチームが発表した「読解力の課題」が結構話題になって、教育現場が振り回されたことがありました。もちろん、勉強になったこと・学んだことも大きいのですが個人的にはちょっと納得しがたいこともあって…です。
さて、レポートを読んでいると「課題文に示されている前提」を読み落としている答案が少なくないです。前提条件を見逃している・誤解しているわけですから、論理性の高い考察が示されていても、評価できるのは論理性だけで、前提の理解・根拠の客観性・期待される効果などは評価できません。
書き手は「今回のレポートは自信がある」と思っていて、結果を楽しみにしているとその評価の低さに愕然とするという場面が思い浮かびます。
ただし、これをもって「国語力・読解力が低い」と断定するのはちょっと待ってくださいというのが私の感想。
これは、学習支援で関わる高校生にもよく言うのですが「自分でできたと思った試験が、そういう結果でなかった時」は、問題文・設問文を繰り返し読み直してくださいと言います。そうすれば、なぜ結果が悪かったがわかるのです。
要するに、問題文・設問文に示されている重要な情報の見落としがある、自分が書いた記述答案が読み手に伝わらない内容になっているというケースがほとんどなんですね。ではどうすればよいか…。
繰り返し読む、見直すことです。そのことで情報の見落としに気づき、伝わる表現に修正できればそれでOK。つまり「国語力・読解力が低い問題」の解決は、見直すこと・書き直すことなんですね。
野球で、盗塁を防ぐのは「キャッチャーの肩」と言われますが、実は「投手のクイック」も重要。
同じように、「読み手として1回読んで理解できる読解力を身に付けること」も大切ですが、「書き手として、読み手が1回読んで理解できる文章を書く力を付けること」も重要。
両方合わせて「国語力」です。
読解力に自信がない、文章を読むことが苦手な人は、見直しを繰り返すことで文章を正確に理解すること、相手に伝わる文章を書くことができるようになります。
ということが、今回の評価業務の感想。
そういうことを、全体講評として伝えようかと思います。