55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

日々雑感(心穏やかに暮らせる場所)

                                                       四柱神社の紅葉

 

 楽天日本シリーズを制覇したのは、東日本大震災の2年後。

 当時仙台で暮らしていたので、あの熱狂はよく覚えています。

 ちなみに私は巨人ファンでしたので、複雑な心境でした。9回表に登板した田中投手からチャンスも作りましたし、最後の場面には「もし」がたくさんあります。

 たとえば、あの場面で巨人が逆転していれば、田中投手を登板させた星野監督の采配は批判されたでしょう。そもそも、田中投手の肘は…という根源的な疑問です。

 

 さて、その田中投手が楽天から離れるようです。

 あくまで個人的見解ですが、その決断には「田中投手が知っている楽天ではなくなったこと」が要因としてあるような気がします。

 田中投手の入団は野村監督時代。その後、星野監督の下で日本一になって渡米します。楽天が一番よかった時代ですね。アメリカではヤンキースに所属してトップチームの価値観・経営・マネジメントを学んだでしょう。

 そして楽天に戻って来ると、人も経営も変化したことを感じたと思います。

 その変化の中には、受け入れ難いものもあったのかもな…というのが個人的見解。

 

 阪神の大山選手もFA熟慮中とか。

 ちなみに、巨人には関西出身の選手が意外と多い。内野陣だと「岡本(奈良)」「坂本(大阪)」「門脇(奈良)」が代表的。また、監督で「都内出身は王監督」だけなはず。長嶋・高橋・阿部監督が千葉出身。

 阪神には東京・関東出身者が意外と多い。古くは田淵・掛布選手、最近だと鳥谷選手。大山選手はこの系譜。

 私は、母方が神戸出身で・京都と神戸で中学生活を送りました。今でも日本の古典文学が好きなのは、神戸時代に平家物語源氏物語の舞台を歩き、京都の地理に詳しくなったことが大きいです。大学受験の際国語が得点源だったのは関西暮らしと関西方言を知ったことが大きいです。古文って関西弁ですから。

 そんなこんなで関西文化から学んだことが多く、関西の暮らしやすさを知り、早期退職後の地方移住では関西も考えた私ですが、あまり関西には愛されないんですね…。

 定住となるとちょっとしんどいかも。

 という自分の経験を勝手に大山選手の心境として想像すると、これはしんどいだろうな…と思います。地元(関東)に戻りたいという部分はあると感じます(でも関西の人からすると関東に行くことは裏切りという感覚にもなるでしょう。その球団が巨人だと…)。

 

 私は、地方と東京とを往復する暮らしが続いた時、ふたつの矛盾する感情を抱きました。

 地方にいると、排他的・攻撃的発想やローカルルールに参ってしまうことがあります。一方、東京に戻ると、私の知っている東京ではなくなっていることをひしひしと感じました。無駄な生存競争に没頭して他者を痛めつける・追い落とすなど権謀術数を展開する人が増えていくのです。

 

 そんなわけで、東北勤務をきっかけに東京を離れることにしたり、早期退職後は今まで暮らしたことのない、知っている人が誰もいない町で暮らそうと考えたのではないかと自己分析しています。

 

 大山選手、田中投手、それぞれ野球に集中できる環境を得ることを祈るのみ。

 心穏やかに暮らせる場所で頑張って欲しいと思う今日この頃です。