55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

日々雑感(テストライティングに合格しました)

              紅葉の松本城(のお濠)

 

 昨日、少し前に受けたテストライティングの合格通知が届きました。

 今のお仕事を得たのは人のつながりの要素が大きいですが、つながりで得たのは「テストライティングのご招待」まで。その先は自力(不合格になった案件もあります)。

 あまり詳しいことは言えませんが、来年から大学受験模試の作成チームに入ります。これからは、企業研修、中高生の探究学習と模擬試験、時々ワークショップという暮らしになります。

 

 私で大丈夫なのか…という不安はぬぐえませんが、教育委員会時代や娘の大学受験の時、趣味と業務とを兼ねて大学入試問題を解いていたのが役に立ったのかもしれません。センターテストを自宅で解いたりですね。現場の先生から「東大・京大・一橋の問題、早稲田と慶応の小論文を過去10年分やっておくと、いろいろ見えてきますよ」と教えていただき、深夜のファミレスで解いたことを思い出します。今でも東大・京大の問題は解くのが趣味になっています。今は4月になるとブックオフに赤本が大量に出るので、それを110円で購入してですが(笑)。

 

 ふと思い出したのですが…とある県の教育委員会にいた時ですが、とある議員さんやPTAさんの偉い人から「もっと東大の合格者を増やせ!」というご相談(とここでは表現しておきます)を受けました。そのココロは「隣の○○県に負けるとは何事か」です(高校生の進路を大人の競争とか見得に利用すんなよ)。

 

 一応公務員は「ご対応」をしないといけないので、現場から行政に来た方に話をうかがい、その伝手で県のトップ進学校の学年主任さんに非公式にお会いすることになりました。そこでうかがったのは…

 ・昨年度、東大進学者が減ったのは医学部志望者が多かったから。

 ・昨年度、医学部医学科に現役だけで50人以上合格している(過去最高)。

 ・医学部に合格する高校生は、東大(理Ⅲ以外)を受験すれば受かる。

 ・単純に東大の合格者だけを増やすなら現役だけで60人以上の数字は出せる。

 要するに、首都圏の私大医学部や地方国公立の医学部に合格する高校生の学力は、東大(理Ⅲ以外なら)に合格できるレベルってことなんですね。でも、学校は「生徒の希望優先」という方針を貫きました。たとえば東大理Ⅲ合格判定Aの生徒さんがいたそうですが、本人は建築希望なので理Ⅰに進みました。東大合格圏内の生徒さんは、いくつかの大学を見学し「一橋大学に学びたいことがあった」として高校3年生の夏休みに東大から一橋に変更し合格したそうです。

 

 その高校、学年8クラスで6クラスが理系。うち3クラスが医学部医学科希望だそうです。

 120人が医師希望で、浪人まで含めればうち80人以上が医学部に合格しているんです。また、文系クラスは2クラス・80名しかいないのに、そこから東大4名・京大2名、一橋10名が現役で合格しています。

 これは地方公立高校としてはかなりすばらしい結果だと思います。

 

 生徒の夢を叶えるための努力を現場はしていること、東大合格者の数だけなら60人くらいまで増やすことは可能なことをお伝えしましたが、議員さんも偉いさんも非常に不服そうでした。学校が指導して生徒に東大受験をさせろとかおっしゃるに至っては、限りなくハラスメントに近い発言と言えます。

 どうにかしろ…と言われて、「学校にエアコンを設置する予算、冬期の灯油購入費用の増額、学校内のLANの充実予算をお願いします」と答えて怒られたのは今は思い出。

 その二人、今はどっかの知事さんを辞めさせたいと頑張っているそうです。

 ご苦労さんなことです。

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