越後湯沢・駒子の湯
早期退職後の移住先として、松本を選んだ理由と越後湯沢を諦めた理由…というコメントをいただきました。
湯沢は早期退職後の移住先候補の筆頭でした。
越後湯沢の温泉は、私にとても合うのです。特に「高半旅館」の温泉はベスト。
東京まで高速・新幹線を使えばすぐ、湯沢町内にスーパーもガソリンスタンドもある、少し足を伸ばして六日町・南魚沼まで行けば大型店舗もある…というわけで生活利便性も高いです。
物件価格も安く初期投資額も抑えられますし、景色も美しいです。
そんな越後湯沢を諦めた要因は4つです。
①移住先で老後生活を送ることを想定していました。
具体的には「自家用車なしで暮らせること」です。越後湯沢でそれは難しいですね。
車無しでも生活できそうな物件は、越後湯沢駅周辺に限定されます。ただ、駅周辺物件にはあまり好みの物件はなかったです。価格的にもお高めですね。
②移住先から老人ホームなどの施設にさらに移る可能性
健康状況によっては、湯沢・マンションではない場所での生活が必要になる可能性があります。施設に入るとかですね。その時、マンションを売却できるか…という不安はありました。早期退職時点では「賃貸暮らし」でして、そこから2回不動産を購入するほどの余裕はなかったです。
③冬の経費
東北で10年ほど暮らしましたから、タイヤを履き替える生活・雪道運転は慣れています。越後湯沢は道路の融雪設備は結構しっかりしています。とはいえ、雪道運転は神経を使います。事故のリスクは常にありますし、その中で町内や六日町まで買出し…というのはしんどいなと思いました。
また、タイヤ経費(保管経費も含む)、暖房経費、防寒具など「寒い地域の冬の経費」は馬鹿になりません。湯沢は雪が多いだけでなく「冬の期間が長い」です。それだけ経費がかさむということですね。
④リフォームをどうするか
湯沢の物件はそれなりに年数が経過しています。建物は立派で頑丈ですが、部屋はそこそこ経年劣化が進んでいます。入居時にリフォームをした方が長く暮らすには快適と感じました。壁紙を張り替える、IT調理器に入れ替える、窓の断熱などですね。
ただ、地元のリフォーム会社は高いそうです(不動産屋さん曰く)。いわゆるリゾート料金なので、リフォームするなら東京から業者を呼んだ方がよいとのことでした。当時の私にそういう業者のあてはなく、不動産屋さんも紹介はできないとのことでした。
好きな越後湯沢で暮らせる、不動産購入費用が安いという魅力は捨てがたいのです。
ただし、10~20年後の暮らしを考えた時、また日々の生活費を考えた時、リスクとコストが高いと考えました。
リスクとコストの低い場所を優先した方がよいだろうと考え、「自家用車なしで暮らせる地方都市」という条件を最優先としました。
この段階で、軽井沢も諦めました。
候補として、冬のコストがかからない西日本・瀬戸内周辺の地方都市も考えましたが、災害リスクを考えました。現地で東日本大震災を経験したので災害リスクも低い方が個人的によかったのです。
というわけで、湯沢の魅力は捨てがたいのですが、意外と経費がかかるような気がしました。最有力候補だったタワーマンションはWi-Fiが届かず(当時)という弱点も気になりました。
ただ、これはあくまで私の個人の生活スタイルや財政状況とマッチしなかったというだけです。
湯沢でよい物件と出会い、自然の中で暮らす夢が実現することを祈っています。
(次回、松本を選んで理由を書きます)