私の記憶にある東京都知事と言えば美濃部さん。
医療・福祉などに力を入れ、大人たちの支持は大きかったようです。
その後、鈴木俊一都知事の時代になります。知事になる前、東京オリンピックや大阪万博を仕切った人。課題であった財政赤字は解消。しかし人気の晩年にハコモノを作って再び財政赤字に。
私が社会人になったのは鈴木都政の最後。その後、花博を争点とした選挙で青島幸男知事となり、石原慎太郎知事へと続いていきます。
子供時代の記憶や都民としての生活実感からは、美濃部時代はよかったという印象があります。しかし、社会人になって公務員という立場から美濃部時代・鈴木時代を検証するといろいろあります…。
当時の正しい政策が今は負債になっているというのが共通点。
もちろん、それを責めるとかではありません。
学んだのは「未来も視野に入れた考察が必要」ということ。
未来も視野に入れると、それが「対処療法なのか」「課題の根源・本質をとらえた考察なのか」が何となくわかってきます。また、過去の成功事例を繰り返しても、未来には通用しないという失敗の法則も見えてきました。
そんなわけで、未来予測のデータを集め始めたのはこの頃。
早期退職後の暮らし×老後を考えた時も、予想される未来を根拠に考えてはいました。ただ、早期退職直後の新型コロナとか、東京五輪延期はさすがに想定外。
未来は常に「不確か」なんですね。そして、不確かな未来を根拠に改めて早期退職後の暮らしを考え直した結果がこれ。
・東京脱出 自家用車なしでも暮らせる地方都市への移住
・断捨離 モノを持たない暮らしの実現
・投資とポイント活動 資産を減らさないためのローリスクな投資
・賃貸より持ち家 一戸建てよりマンション
・稼ぎを作る 自宅で可能なお仕事で非課税内の所得を作る
ただし、「不確かな未来×個人の状況」という掛け算からは人の数だけ発想・選択肢が出てきます。たとえば、東京で賃貸の方がリスクが低い人もいるはず。上記の5つはあくまで私の場合。
思うのは、阿部監督の巨人と同じく「守り優先」の発想。
稼ぎを増やすより節約の優先。人生の残り時間が少ない人間はこれで十分です。
ただ、若い人には「不確かな未来」に内在する自由・選択肢の多さをうまく活用して欲しいと思っています。
というわけで、来週から高校生の学習支援が始まります。今、その打ち合わせが終わりました。不確かな未来から希望を見出すという流れが今年のテーマだそうで…なかなか深い。今年はどんな高校生と出会えるか、少し楽しみです。