◆最初に入った会社で
最初は民間企業に入りました。
特に入社式のようなものはなく、偉い人のお話を畏まって聞くこともなかったです。
すぐ現場×仕事。
ただ、社長が池袋のサンシャイン60高層階のレストランに新入社員4名をご招待してくれて、そこでの会食・雑談が、強いて言えば入社式だったような。
そこでうかがったのは、こんなこと。
「社会人・会社員である前に、人間であることを大事にしてください。それは自分も、一緒に働く仲間もね。もちろん、私も社長である前に、人間ですから」
◆早期退職すると「人間」だけになる(笑)
個人になるということは、そういうこと。
組織から解放されて、自由を実感します。一方で、組織の価値観に染まっていた自分に気づいて、忸怩たる思いを抱えることもありますけどね。
ただ、自分を大事にすることがかなりできるようになりました。人間であることを大事にできるようになったということですね。最近は、義務感による自己拘束で喪失していた知的好奇心がよみがえった感じです。
読みたい本、知りたいこと、考えておきたいことのために行動できるようになりました。
◆公務員になってから…
いつ頃からでしょうか…人間である前に公務員であることを求められるようになってきました(個人の感想です)。
医師や警察官、学校の先生などのお話をうかがっても、同様の傾向が…。
また、そういう職業には、「商売」よりも「奉仕」の気持ちが強い人が多く、またそういう人が採用されやすいわけです。そんなこともあってか、ある意味で「時間・給与」には無頓着な人、困った人がいると放っておけない人が多いです。いわゆる「善意の人」ですね。そういうタイプの人が生きにくい世の中でもあり、善意が裏目に出ることも増えてきています。
そこから逃れるためには、自分の時間を大事にする・家族を大切にする・しっかり眠ることが大切。社長である前に人間であること。公務員である前に人間であること。その方が、社長業・公務員というお仕事の質が高まるはず。
◆人間ではなくなるとどうなるか
自分の家庭や時間を省みず、睡眠時間を削ってお仕事に尽くすことが「忠誠心」という評価になった時代がありました。昭和の価値観ですね。
でも、そういう価値観に、いつの間にか染まっていたようです。
あらためて、自分が人間であることを大事にしたいと思います。
もちろん、自分以外の人も。