◆福島にいます
今日は、会津若松に泊まります。
チェックインを済ませ、旧市街地を散歩すると、野口英世にゆかりのある場所に出ました。
大やけどを負った手を手術してくれた病院です。現在は、記念館とカフェになっています。この通りは、なかなか風情があります。幼い野口英世が、手を隠しながらこの病院を訪れた様子や、ここで医学を志して学んだ姿が浮かびます。
◆福島訪問の目的は
今朝までは、浜通りにいました。いわゆる原発避難区であった地域です。
今週末、震災関係の小さなイベントに参加します。今回は、震災時に高校生だった方がメインです。「発電所の事故で県外に避難した高校生」と「その高校生を受け入れた高校の先生とその担当者(私)」という3人の視点から、その時、「何がおこっていたのか」「そこから次世代に語り継ぐべきことは何か」を一緒に考えます。
その予習というわけではありませんが、一度、現地の空気を感じておいた方がよいような気がして、自家用車でやってきました。
◆う~~~ん
「自然災害発生の瞬間に、命を守ること」については、防災という言葉で普及しつつあります。
ただ、「災害からどのように立ち直るか」を考えるのは、なかなか難しいです。
浜通りは、「地震×津波×放射能×風評被害」という複合災害です。風評被害は、時間が経過するほど印象が固定化されやすいです。これは、第一次産業にとって、とてもつらいことです(そんなわけで、昼・夜と、福島の魚・コメをたらふく食べてきました)。
歴史をさかのぼれば、明治維新(会津城・白虎隊)、県庁所在地論争(福島×郡山)、国のエネルギー政策(常磐炭鉱から原子力発電へ)と、福島県は国家などの外部要因によって翻弄されることが多いような気もします。となると、解決としては、「福島県民による、福島県民のためのまつりごと」という逆説的な発想が必要なような気もします。
◆現地に足を運ぶこと
「現場の実態」を起点として考えたいですね。
また、責任の追及・個人や組織の糾弾も避けたいです。
現場を目で見て、耳で聞いて(舌で味わって)という福島訪問です。
明日、松本に戻ります。