◆遅い冬休みに少し思うことを
11月から1月いっぱいまで、どっさりお仕事をいただけました。
2~3月も決まっているお仕事があります。これらの入金は、1~4月になりますが、その合計は、お仕事1年目の年収とほぼ同額…。1年目の年収を数カ月で稼いでいるんですね。それは、身体を壊す、頭が擦り切れる、腱鞘炎にもなります。
というわけで、現在は何もせず、遅い冬休み。
久しぶりにゆるい時間を過ごしていると、いろいろ思うことがあります。
◆55歳で早期退職という人生でよかったのか
早期退職前の想定とはかなり異なる状況ですが、やっと心の落ち着きを得たような日々です。ここまで、早期退職して3年かかりました。
早期退職したことを、少し自己肯定できるようになったということですね。
その要因を整理してみるとこうなりました。
①基本的に「インドア派」なので、何もない暮らしへの耐性があった(?)
②松本という利便性の高い「地方都市への移住」を選択できた。
③非課税範囲内ですが、やりがいのあるお仕事をいただけた。
④断捨離・ミニマリスト的生活で、月10万円未満生活に近づいた。
という要因を通じて、心が穏やかになったということのようです。はい。
◆55歳で早期退職という人生のネガティブな要素
投資・副業などで稼いで「Fire」という人生ではありません。
私の場合は、仕事・組織・社会の一員として働くことがしんどく、心身が痛み、自分の未熟さにいろいろ限界を感じての退職と言えます。いわゆる「逃避系」ですね。
逃避系にも関わらず、退職すると「世の中から取り残される×スキルが低下するという不安」に苛まれるわけで、この自己矛盾が心身をネガティブな方向へ導きます。
さらに、「無職だと賃貸の更新が難しい」「組織から離れて実感する社会保障費の高さ」「さまざまな手続きで求められる勤務先・勤務先住所・勤務先電話番号」という現実との出会いが、「早期退職=無職」という立場を強く実感させます。
失業給付金の支給のために「ハローワーク」にも通います。そこで、求人状況を見ると「自分に応募できるものがほぼない」ということにも気づきます。
そういうことなんです。
◆給与生活時代の金銭感覚が抜けない苦しさ
逆に言うと、3年かかって「早期退職生活にふさわしい金銭感覚」が身に付いたと言えます。
早期退職1~2年目にかけて、現役時代には気づいていなかった「浪費」を意識的にカットしていきました。年会費のかかるクレジットカード・携帯などの通信費・サブスクなどの整理ですね。これらを整理すると、年6万円近くの削減になりました。水道・ガス一年分に相当する金額です。
本も「買う」から、図書館で「借りる」が身についてきました。公共施設・公共財産の活用ですね。最近は、カフェ・ファミレスも減りました。
「節約」を意識して我慢するのではなく、そういう暮らしに自然になる・日常になってきたという感覚があります。たとえば、金銭的な支出は減りましたが、読む本の量は増えています。自分で浅漬けを作るようになって、食費が減りました。
もちろん、先々への不安・リスクはまだまだ満載の暮らしです。
ただ、3年経って少し前向きになってきました。
というわけで、少し続けて心の整理をします。
よろしくお願いします。