◆珍しくお誘いがあって
福島県の知人から、「震災×防災」のイベントに誘われました。
参加者としてかな…と思ったら、ゲストスピーカーでした。
いやいや、それは、ありがたいのですが、ちょっと悩みました。
開催場所は兵庫県。集まるのは市民、高校生、大学生など
日程は、東日本大震災の日。
そういえば、間もなく阪神淡路大震災の日ですね。
◆主催者は
私より少し若い方ですが、阪神淡路大震災の被災者です。
震災のことを語り継ぐ活動をされていて、ただ、自分が語るのではなく、震災を知らない世代から「新たな語り部」を育てようとして、その種を撒いている方です。
時間が経過し、阪神淡路のことを語り継ぐのは難しくなっています。
高校生から大学生に関心を持ってもらうために、関西在住の若者を、岩手・宮城・福島など「東日本大震災の現地を見る、話しを聞く」という活動を行っています。
そこから足元、つまり阪神淡路大震災への関心を持つという流れですね。
◆美談もあれば、醜い姿を見ることもある
震災に限りませんが、いろいろなものを見てしまいます。
そして、当事者って実は一番情報に疎いんです。現地には、電気も電波もなく、寝る場所と水と食料を確保する日常を送っています。おそらく、全国各地でテレビを見ている人が一番情報通です。そこでは、視聴者が求める定番のストーリーが求められ、創られ、流れされます。
すると、温度差が生まれるんですね。
現地と、現地以外とで、情報が異なり、価値観が異なり、分断に進んでいきます。
これが、結構困るんです。
◆ネガティブなリアルを語るのは…
あまり喜ばれないんです。そうですね。
また、こういう話題は、「震災そのもの」というよりも、「震災によって可視化された社会課題」だったりします。そういうことを聞きたいのではない! という反応もあります。
ただ、今回の主催者の方は、私と同じ悩みを抱えている、そういう課題意識を持っているようです。
参加を前向きに考えようと思います。はい。