◆松本市街地は雪、気温は-3℃
松本移住2回目の冬です。外は雪景色ですが、室内は快適。
断熱って大事ですね。
スキー場も始まっていますが、ゲレンデ情報の気温と、松本市の気温はほぼ同じ。
標高600mですから、かつてよく通った安比高原スキー場(岩手県)とあまり変わりません。ただ、雪がそんなに積もることはありません。
◆お仕事で気になったこと…
今年は、社会人・高校生のレポートをたくさん読ませていただきました。
気になったのは、「設問と異なる内容を書いたレポート」の存在。
「○○について述べよ」なのですが、「◆◆のこと」を延々と書いている。
あるいは、「要約せよ」なのに、「自分の意見」を書いている。
そんなにたくさんいるわけではありません。ただ全体の5~10%近くは確実にいます。これ、内容はどんなにすばらしくても、「0点」にするしかないんです。
◆「人の話は最後まで聞こう」とよく言いますが…
日本語は、文章の最後に結論・言いたいことがきます。
私はあなたの意見に 賛成です。
反対です。
賛成はできます。
反対はしません。 などなどですね。
あと、丁寧な欠席連絡は、「欠席する」を最後に言います。
実は昨晩から少し頭が痛くて、朝起きると食欲がなく発熱もあって、もしインフルエンザとかだと周囲に迷惑をかけるかもしれないので、まず病院に行きます。インフルエンザでなければ、終わり次第に出勤します。ただもし陽性の場合はお休みをいただくことになります。いずれ、診察が終わったら連絡します。
これが日本語(笑)。
日本人の精神性は、「婉曲表現、察すること」を尊びます。理由が先、結論は後。できれば、結論は言わず「みなまで言うな」が理想。そういう関係性が日本語にもあわられています。古文で「推量の助動詞」が多いのは「断定を避ける」からかもしれません。
つまり、レポート・小論文では、「問題文・設問文を最後まで読む」ことが大切。
最後まで読まず、途中で「ああそういうことね」と主観的に理解(誤解)してしまうと、それがどんなにすばらしい内容であっても、評価としては「0点」にせざるを得ない…。
◆合意形成のために必要なコミュニケーションとは
賛成もあれば反対もあるのが当たり前です。
また、賛成でも反対でもない意見も、意見です。
そういう状況で、「合意形成する」「相手に寄り添う」「反対の立場に人に納得してもらう」のは難しい。でも、どこかで落としどころを見つけないといけない。マイナスを我慢するだけでなく、共通の価値を見出さないといけない。
そういう時、「最後まで聞くこと」はとても大切だと改めて思いました。
相手の言葉を遮り合う「白熱した議論」は、日本語の性質上難しい。
日本語は、冷静に最後まで読む・聞くことが大事。
そんなことを思う今日この頃です。