55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

早期退職×転職相談のことなど

 

転職市場は動いているんですね

 立て続けに2人から、転職相談を受けました。

 いずれも公務員から民間へのスカウト。

 今日の主役はAさん。同じ部署の上司が民間にスカウトされ、その上司に誘われるという形。能力が上司に評価されていて、一緒に連れていきたいようです。もちろん、転職先の企業もいろいろリサーチ済みで、Aさんのことも高く評価しており、ポストも準備して「ぜひ!」という状況に。

 民間企業は、良い公務員をリサーチしてガンガン引っ張っているようです。

 

Aさんの悩み

 一つは昇進。公務員としてある部署にいますが、次年度からは部長職相当の立場になることが内示済。その部署の仕事にやりがいは感じていますが、本人が本当にやりたい仕事ではない。ただ、部長職相当です。Aさんに出世志向はありませんが、その立場になれば、いままで放置されていた問題を解決に導くことが可能。

 それは、公務員という仕事の価値を高めることであり、国民の幸福を導くものです。

 一方で、民間からは、Aさんが最も得意・専門・実績を上げている分野のポストが準備されています。また、その企業はAさんが得意とする分野から派生する社会課題への取り組みも実践しています。そのポストには、Aさんが尊敬する人も在籍しています。

 さて、どうする。

 

自己のキャリア形成を考えたとき

 Aさんは40歳半ば。転職市場の年齢としては上限に近い。この機会を逃せば、公務員で一生を終わることになります。そのことに不満はないそうですが、自分のやりたいことは評価されず、やや便利屋として扱われている現状には、思うことがあるようです。

 民間に行けば給与は増えます(部長職相当よりも)。やりたいことも叶えられ、自分の能力を活かしつつ、能力を磨くこともできます。つまり、自己の成長が見込めるのですね。ただし、その企業は、「スタートアップ」に近いです。いろいろ雑用も発生するでしょうし、不安定な状況もあるでしょう。

 で、「自己のキャリア形成」を考えたときどう考えるか。

 次の転職があるとすると50歳をこえた時です。その時、どんな自分を評価してもらうか、自分の価値をどこに求めるかですね。

 「公務員×部長職相当」となれば、次は「マネジメント市場」です。

 「専門×スタートアップ」に行けば、次は「プロ市場」です。

 

世間的な評価や価値とは離れて考える

 素直に、自分がやりたいこと、取り組みたいことはどちらかですね。

 給与や待遇、キャリア形成も含めた世間の評価は一度横に置く。そして、自分自身が本当にやりたいことを、自分自身に聞いてみるってこと。

 公務員×部長職相当だからできることもあれば、民間だからやれることもある。

 マネジメントで人々を活かしながら問題解決に向かうのも楽しいでしょうし、フラットな人間関係で協働しながら問題解決に向かうのも楽しいでしょう。また、公務員の方がボトムアップで、民間の方がトップダウンな部分もあります。

 いろいろありますが、アドバイスとしては、やはり、自分の心の声に耳に澄ますしかないですね。民間からの誘いに興味があるということは転職に傾いているわけですし、

悩んでいるということは公務員というお仕事の使命感・やりがいに満足もしているということ。そういう自分に気づくことが大事かな(経験者は語る(笑))。

 

 「自分が欲しい未来を明確にする」ということに尽きます。

 早期退職して3年目の現在、幸福を実感できるようになったのは、「自分が欲しい未来」が、今の暮らしであることがわかり、それが実現しつつあるからのようです。

 そんな人間が転職相談を受けたら、転職の背中を押してしまうではないですか(笑)