◆駅員に詰め寄るお客様を見て過去のトラウマが少しよみがえる
JR東日本「大人の休日俱楽部」の会員になると、年に数度、4日間JR東日本乗り放題のチケットが利用できます。15,260円で4日間の乗り放題はかなりお安い。
久しぶりにこのチケットで旅に出ましたが、同じチケットで旅行中の方が結構います。「大人の休日俱楽部」は、50歳以上が入会要件。で、平日に旅行できるのは退職者になりますから、そこそこ高齢の方が多い。
乗り換えの駅ごとに、激昂する方を見るのは、ちょっと興ざめでした。
◆乗り放題は「紙のチケット」です
自動改札に一度チケットを入れて、出がけに受け取るものです。
Suicaのような接触型ではないのですが、そのことで怒っている人。
20代の駅員に「上司を出せ」って(笑)。それはね、私もSuicaで使えるようになれば便利とは思いますが、Suicaだと、列車の内での検札ができないか、時間が掛かるのではないんじゃないですかね。
あと、チケットをなくしたと言っている人。自動改札にチケットを入れて、受け取らずに…。チケットは失くすと無効ですよね…。
◆怒る人
見た目的に「何言っても怒らなそう」な私は、こういう場面の当事者になりがち。つまり、怒りを浴びがち。
技術の進化は制度の変更を導きます。ただし、制度は古い・新しいが混在します。
チケットも「紙とデジタル」「改札を通すと接触型」が混在するんですね。そして、最新技術が詰め込まれた新幹線が、紙チケットだったりするという逆説が生じる。在来線は「デジタル×接触型」なのですけどね(笑)
この逆説を面白がるというか、これも旅情と思うのが私なのですが、それは個人的なもの。世の中には、「逆説を理解できない人」「矛盾と感じて納得できない人」「自己の失策を制度のせいにして正当化しようとする人」が一定数存在するわけで、そんないろいろをちょっと思い出してしまいました。
◆人生も鉄道も迂回ルートがある(笑)
予定通り、思惑通りにならないことは、特別なことではなく、日常的なことと考えています。「盛岡~秋田」の最短距離は秋田新幹線ですが、それが自然災害で運転見合わせとなれば、迂回ルートを取るか、目的地を変更すればよい。ただ、それを受け容れられない人っていますし、その背景には「目的を変更すること」「最短距離以外の方法を合理的ではない」と受け容れない発想があります。日本社会の(無駄な)精神文化的発想に近い気がしますが…。
そういうものが、日本社会を息苦しくしているような気がするんですね。
で、私は、迂回ルート専門、遠回り×まわり道ばかりで、でも、そこで学んだことって多いんですね。そういう意味で私にとって迂回ルートは合理的な学びの時間なんです。そして迂回のきっかけになる出来事(想定外のこと、ハプニング)が、まさに出会いだったと思います。
松本暮らしも、その一つですね。
というわけで、一晩明けても為替は高めを維持しています。
今日は、松本・白馬のカフェ巡りで原稿を進めます。