戦争、災害、停電…と落ち着かない世の中ですが
◆世の中の動きとは意図的に距離を置いています
最近、心がざわついています。
原因は自分でもわかっていて、最初に記したような世の中の出来事です。
沖縄の4年間で、戦争というものがどんなものかを改めて認識しました。
その前の東日本大震災では、現地で被災すると同時に、その後の復興にも公務員として関わり、いろいろなことを見聞きしました。
◆自分の中でまだ消化できていないんですね
そして、今は電力不足です。
これも元をたどれば、「東日本大震災~原発事故~火力発電の再起動~」という流れの中にあるわけで、個人的には心がざわついてしまうのです。
さすがに、震災から11年経過していますから、クリーンエネルギーによる発電量もかなり増えているのですが、今回は、「東京電力×東北電力管内」の出来事です。ご存じのとおり、富士川で「50Hz/60Hz」にわかれていますから、中部電力や関西電力からの支援はなかなか難しいのですね…。
現在中部電力管内での暮らしですが、だから大丈夫というわけでもありません。
もし、首都圏で停電があれば、生産×通信などに大きな影響が出るわけで、松本のコンビニの棚が空になる…という可能性もないわけではありません。
◆地震の被害状況は実はかなり大きい
東北新幹線で、脱線や架線の損傷などがあり、復旧まで約4週間とのことです。
知人の話では、福島沿岸部の多くの家屋で「屋根」が損傷しているそうです。瓦が割れる、屋根の一部が落ちる・ズレるなどで、室内から空が見える状況になっています。地震や台風の後、屋根をブルーシートで被うのを見ますが、あの状況が、目視で半分以上の家屋にあるそうです。
復旧には、お金があればすぐ…というわけにもいきません。「材料×職人」が不足しています。ウッドショックを札びらで解決させた東京五輪の影響が、じわじわときています。
宮城県内でも、仙台市以外の市町村で「ボランティアセンター」を立ち上げ、協力を求めている自治体もあります。津波がなかったのは不幸中の幸いですが、前回の震災ではあまり話題にならなかった「地震による被害」がかなり深刻で、しかし、東北の人ってのはそういうことを発信しない、言わない、頼らない、自力で解決しようとする特質があって…ということを、ひしひしと感じます。
◆離れた場所にいるというストレス
今は、東北を遠く離れた松本で暮らしています。
「東北に住み続けて、もう一度大きな天災にあったら心が壊れてしまうかもしれない」…そういう自己分析があって、東北には戻らないことを決めたのですが、その予想があたってしまうと、自分を責めてしまう自分がどこかにいます。
「日本も侵略に備えて軍事力を拡大すべき」…という意見を聞くと、沖縄の美しい風景、出会った人々を思い出します。東京で決めた開戦によって、どれだけ多くの人々の生活が失われたのか…そう思うと、怒りの感情もわきます。
今は、とりあえず寄付をして、あとは申し訳ないのですが祈るだけです。
そして、こういう時だからこそ「学び続けること」が大切だと考えています。
学ぶことが、最大の反戦活動であり、復興支援であると、そう思っています。