学習支援ボランティアで、高校生の志望理由書のお手伝いなどをしてきました。
今回、自分が「当事者」となってみると、いろいろ思うことが多いです。
◆自分が求めているものを見極める
大学で何を学ぶかについては、いろいろ迷いがありました。
当初は、大学院を考えていましたから、そこで組織論やマネジメントなどを研究しようと考えていました。要するに、今までのお仕事の実績や経験などをベースにした学びを考えていたのです。
しかし、早期退職して約2年。自分自身が求めているのはそういうことではないことがわかってきました。
◆「やり方」ではなく「あり方」
お仕事を離れた自分が求めているものは、過去の経験の振り返りではないことに気付きました。そのあたりで、好きな文学、歴史を学ぶことも考えました。大学院ではなく「学部編入」も視野に入りました。
しかし、学部学科を絞ることができません。個人的には、文学と歴史とを切り離して考えることはできないんです。作品を読み解くには、倫理・哲学・文化とのつながりも欠かせません。そうなると「専門性の高さ」よりも、「学際的な広がり」が欲しいです。ここまで掘り下げて、少し自分の声が聞こえてきました。
求めているのは、「専門的な知識やスキル」ではないようです。それよりも「OSの入れ替え」です。あり方ってヤツですね。doではなく、beってことです。
◆新しいスキルを身に付けても、思考が古ければ意味がない
新しいワインは、新しい革袋に入れろってことです。
現役時代の違和感は、新しいワインを古い革袋に入れていたことにあるわけで、この状況が改善されないならば、何を学んでも、どこで学んでも、ダメでしょう。
というわけで、どうしようかいろいろ考え、探しているうちに、デザインを学べる大学にたどり着きました。と言っても、絵を描くわけではありません。
デザイン思考を、アートや街づくりなどを通じて身に付けていくイメージです。
◆研究というよりも思考のトレーニングに近いか(笑)
早期退職時に考えていた大学院進学は、そこから「新しいお仕事・稼ぎ」を生み出そうという「やましい考え(笑)」がありました。
しかし、学びの内容が明確になって、この発想は消えていきました。
「自分のために学ぶ」ってことです。今までの価値観や思考法をアンラーニングして、新しいOSにするわけですから、自分のためでしかありません(笑)。
でも、生涯学習ってそういうことで良いのではないでしょうかね。
というわけで、昨日の記事にたくさんのコメントいただきました。
ありがとうございます。
今日の記事は、コメントの返信も兼ねてということで。