55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

今月は選挙ですね

 お仕事の関係で、議員さんとのお付き合いもありました。

 もちろん、仕事上で、念のため。

 となると「選挙」で誰に投票するか…については、いろいろ思うことがありました。

 

前提となる、そして結論でもある考え方

 公務員と議員との共通のお仕事。

 それは、社会課題の解決。

 そして、資源の再分配の決定。

 このセンスのある議員・政党に投票していました。ですから、いわゆる「支持政党」はありません(笑)。転勤が多かったことでわかりましたが、同じ政党でも、都道府県単位、個人単位でみれば、それなりに考え方も取り組み方も違います。

 ですから、与党に入れたことも野党に入れたこともあります。

 

社会課題を、自己責任にすり替える人には入れない

 教育・医療・福祉で例えた時、

 勉強できないヤツが悪い、病気になるヤツが悪い、生活保護を貰わないと生活できないヤツが悪い…という人には、入れませんでした。

 立場上、現場・議会などでご本人から発言を直接うかがうこともありましたので、価値観が見えてきて、さて、次の選挙はどうしようと思うことが多かったです。

 

「公共」の意識がない人に、国民と税金とを預けてはいけない

 近代以前の社会、封建的価値観の時代にも、格差やいじめ、ハラスメントはありました。しかし、封建的価値観では、格差は「あって当たり前」、身分・年齢が上の者が下の者をいじめるのも「当たり前」なんですね。

 逆説的に言えば、封建的社会には「格差もいじめもない」と言えます。価値観として「公認」されているわけですから。

 格差・いじめ・ハラスメントが「いけないこと」になったのは、近代になってから。

 つまり、「自由・公平・正義という価値観」が生まれたからですね。

 しかし、「いけないこと」が「なくならない」から「社会課題」なわけです。

 その「社会課題」を「個人の問題・自己責任」とするセンスの人は、政治家には向きません。私たちの命や生活を預けることはできません(個人の感想です)。

 「貧乏なヤツは努力が足りない」「いじられるヤツにも原因がある」「お金がないなら大学に行くな」という人に、日本の未来を預けることができますか(笑)

 

社会課題を自己責任とする発想は…悲しいけれど票になりやすい

 わかりやすいんですね。

 ・治安が悪い⇒警察が悪い 病気が治らない⇒医者が悪い 若者が悪い⇒先生が悪い

 ・格差や貧困で苦しんでいる人がいる・税金が高い⇒公務員が悪い

 という簡単な図式ですね。

 この図式を否定するつもりはありません。ただ、別の視点から見てほしいのです。

 それは「俯瞰的な視点」=「歴史と科学の教養から、社会課題を理解する」ってことですね。こういうセンスのある議員さんは、課題解決を真剣に考え、そのために税金を配分します。

 こういうセンスのない、何でも自己責任とする方は、残念ですが「利益誘導」に走ります。それは、税金の再配分ではありません。正義も公平もありません。

 で、何をするかと言うと、公共の仕事を「民間」に卸します。そのために、公務員や公共サービスを減らします。この発想は票になるみたいです。そのため裏で行われている「利益誘導」が見えにくいです。

 このブログでも何度か言っていますが、そもそも「公共サービス」ってのは、民間ではビジネスにならないから、儲からないから、利益がないから、でも人が文化的で健康的な生活をするために必要だから、みんなで少しずつ負担(税金ですね)して維持するものなんです。だから、民営化することは「低賃金労働」を増やすだけなんです。

 

 議員という職業を「ビジネス化」したという意味では、優秀な人なのでしょう。

 悪者を設定して票を集める。

 公共サービスを民営化することで、利益誘導する。

 そういう才能を、国民のために使ってほしいと、ため息をつく今日この頃です。

f:id:ojisann52:20211020061858j:plain