備忘録として。
◆対話の初期で伝えること
昔の志望理由は「好きだから」「興味があるから」、自己PRは「部活動で頑張りました」。今でも上記の内容で書いてくる受験生はいるんですね(笑)
もちろん、それで合格できる大学・企業もあるとは思いますが、ちょっと厳しいかなと思います。
見た目の「出題パターン」は変わっていなくても、採点基準が変わっています。
そこに気付いてもらいます。
◆大学・企業が目指していることは?
「社会貢献」です。
科学の進歩と資本主義の行き詰まりによって、社会に歪みが生じ、多くの人が苦しんでいるのが現代社会です。その解決に取り組むのが、大学・企業の存在理由。
これが「社会貢献」なんですね。
どんな分野・手段・立場で社会貢献するかは、それぞれ。
で、あなたは?? という問いかけをします。ここからスタート。
◆課題解決の発想は?
志望理由書を読ませていただくと、課題発見は出来ているのです。
問題は3パターン
①課題の原因に言及がない
・社会課題が、なぜ生じたのかについての考察がないんです。
・課題の内容をネガティブに追及するのみ。正義感爆発型です。
②課題の原因を1つに特定しようとする
・課題の原因を1つに特定できれば、解決の発想は楽です(笑)。
・そして、課題を反転させれば解決というパターン。
③課題の原因を羅列して終わる
・「①」の派生型です。
・課題とその原因について、攻撃的に述べるパターンです。
◆最初のワーク
社会課題は、複数の要因が複雑に絡み合って生じます。ですから…
①課題の要因と考えられるものを、できるだけたくさん出す。
②「①」で出した要因を結びつけていく
③課題を生み出す「悪循環」を解き明かす
と進めていきます。これは、複数でやると楽しいです。
そして「悪循環を断ち切り、好循環を導くポイント」を各自考えてもらいます。
この「悪循環を断ち切るもの」が「解決の発想」なんですね。
これで「課題」「課題の原因・根拠」「解決の発想・根拠」が揃います。
◆非常に基本的なワークです
現役時代は
①チームビルディング(信頼など)
②プロジェクトを通じて「実現したいこと」の共有
③プロジェクトの課題の「洗い出し」
④プロジェクトの課題の「解決の手がかり」の考察
みたいな感じで進めることが多かったです。
これを、勤務時間内に1週間くらいかけてやりました。仕事終わりに居酒屋の個室で「結団式」「親睦会」の時代は終わりましたからね(笑)。
これを、今、高校生と一緒にやっています。そんな今日この頃。