現役時代、心掛けていたことがあります。
それは、職場では、みんなと行う共同作業・協働を優先することでした。
◆お仕事と時間との関係性
いわゆる事務仕事、ルーティンワークは、作業時間が読めます。
1本当たりの「時間単価(量)」がはっきりしています。
プロレス的に言えば「60分3本勝負」なんですね。
一方で「時間単価」がはっきりしない仕事もあります。
資料作成(会議資料・プレゼン資料)、プロジェクトにおける方針決定・解決の方向性の模索、現場での実践ですね。プロジェクト運営のための学習もそうですし、担当プロジェクトの内容について学ぶ時間もそうです。
こういうのは「時間単価(量)」では測れません。
プロレス的に言えば「時間無制限1本勝負」。
「質」が優先なので「締切」だけ決めて、あとは納得できるまでやるしかない。
また、本当に「質」を高めるには、時間という枠を良い意味で「外す」ことも必要。
ただ、これは「働き方改革」とは矛盾する部分でもあるんですけどね(笑)
◆プロジェクト系業務と時間の関係
公務員のプロジェクトは「社会課題の解決」そのもの。
日々、「課題の洗い出し~解決策を考える~検証する~試行する~課題を洗い出す~」という「正解のない螺旋」を繰り返す。
「正解のない螺旋」を効率化・合理化するためには、「学習理論」の勉強が必要。システム思考・デザイン思考・U理論などを身に付け、これを「ミーティング」に落とし込むのが「プロジェクト運営者」のお仕事。
いずれも「無制限1本勝負」、つまり「9時5時」という概念にはあてはまりにくい。
「フレックス」が理想です。
◆在宅ワークが向く仕事×人
プロジェクト系、研究・創造系ですね。
出勤はないが、締切がある仕事=「フレックス・タイプ」。
もちろん「質」が問われる厳しさは伴うのですが、フレックスに慣れると、もう通常勤務には戻れませんね(笑)。
受験生とお話していると「学校を休んで受験勉強に専念したい」という話を聞くこともあります。こういう受験生は「プロジェクト型、フレックスタイプ」なのかもしれません。
◆「業務委託契約×在宅ワーク」という日常
今は、そういうフレックスな暮らしをしています。
「早期退職したら、一番自分にあっている暮らしと時間の使い方を得ました」という感じ。30年勤めて、少しご褒美ですかね。
とは言え、世間的には「無職×いつも部屋にいる不審な隣人」。
学生であれば「不登校×ひきこもり」というレッテルを張られるでしょう。
日本の学び方・働き方に「フレックス」という概念が、もっと一般的になるといいな…と思う今日この頃です。