55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

ワクチン接種の是非

 以下の内容はフィクションであり、実在するいかなる団体・個人とも関係はありません。念のため。

 で、ワクチン接種にまつわるちょっとしたエピソード。

 

 舞台はとある私立高校。偏差値は60以上でなかなかの進学校

 緊急事態宣言以降、学校はリモート授業をスタート。「有料授業動画」「先生方の授業動画」「ZOOMを使った遠隔授業」で学習×授業を実施中。

 一部の保護者からは「登校しないなら授業料返却せよ」「対面授業を再開せよ」「学校行事がないなら塾と同じじゃないか」などのご意見があり、生徒間に動揺がないわけではない。

 とは言え、学校がリモート体制を整備したこと、教員がICTを活用して独自の動画授業を作成したり、リアルタイムでリモート授業を行っていることへの評価は高い。

 

 主人公の「A君」は、将来、学校の先生を目指している高校生。

 コミュニケーション能力が高く人望がある。彼の存在がチームの空気を明るくすることも多い

 そんなA君、突然「学校に通う意味ってあるのでしょうか」と言い出した。

 スタディ○○がある、YouTubeには大学受験用の無料コンテンツもある、自ら不登校を選択した小中学生がYouTubeで持論を主張し、10万人以上の登録者を集め、人脈を広げて社会にインパクトを与えている。

 そもそも、対面授業がない学校には意味も価値もない。このまま学校に通うことはなくても、勉強はできる、大学受験もできる。

 学校に意味はない、学校に通う必要はない!という主張。

 

 先生方の反応は「そのとおり」(笑)。

 異論を挙げるなら、「ZOOM」を使ったリアルタイムの授業では、画面越しとは言え通常に近い対面授業、生徒同士の議論などができている。また、対面授業が再開できる状況になっても、登校が不安な生徒のためにリモート授業体制の継続は連絡済み。つまり、学校に通わなくても、単位取得・大学受験が可能な準備は整えている。 

 教員志望者が学校の存在に疑問を感じることは、ある意味で健全。むしろ、徹底的に悩んだ方がよいというのが先生方の感想。ただし、A君が言い出すのには、何か「裏」がありそう…。それが心配というのが先生方の結論。

 

 この結末、どのようなったでしょうか。

 正解を先に言えば「裏」がありました。

 

 それはご両親の考え↓

 新型コロナウィルスのワクチン接種をしたくない。ワクチン接種によって亡くなっている人の方が多い。怖い。だから、私たちも接種しないし、子供にも接種させない。ただ、学校の先生はワクチン接種を済ませている、ならば、学校は対面授業を再開すべきだ。リモート授業だけならば、その分の授業料を返還すべきだ。

 

 ここからわかったA君の本心。

 学校が対面授業を再開したら登校して授業を受けたい。しかし、自分は両親の意向でワクチン接種を受けられない。ワクチンを接種せず登校してよいのか。登校した場合、自分の感染も心配だが、自分が感染源になる可能性もある。

 ワクチン接種を受けられない自分は、授業が再開しても登校することができない。登校しなくても、学校はリモート授業体制を整備してくれている。中学の友人に聞くと、自分が通っている学校はかなり進んでいるようだし、先生方の動画授業もわかりやすく不満はない。しかし、両親はリモート授業が不満で学費を払いたくないと言っている。学校に電話もしていた。

 

 A君、つらかったでしょうね。

 登校したくても、ワクチン接種を受けられない。

 リモート授業ならば、学費を返せと言い出す。

 それが「学校に通う意味はあるのですか」という言葉になるのですね。

 

 対面授業を受けたくてもワクチン接種を受けられない。

 対面授業でないなら学費を払わない。

 それが「対面授業のない学校に価値はない」という言葉になるのですね。

 A君、つらかったでしょうね。

 

 そんなお話。

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