さすがにちょっと驚きました。
一晩あけて、ちょっと思うことを。
◆安全地帯から批判だけを口にする人の存在
在職中は「早く辞めろ」。辞めると決めると「無責任」(笑)。
と言うことは、辞める人の存在は「現在の社会課題の本質」ではないというかもしれません。その人が辞めることで問題が解決するなら、「無責任」という批判はないはず。
要するに「安全地帯」に身を置いて「無責任な感情論」を展開する人がいて、その感情論が「世論」になっている。これは現代社会だけのことではなく、昔々からあったこと。困ったものですね。
◆権力者がその座を去る時
個人的には「首相に正確な情報が届いていない状況」を感じていました。
それは、官房長官から首相になる過程で自ら蒔いた種かもしれません。
人事で組織をコントロールすると、「権力者にとって都合の悪い情報」「本当の情報」が届かなくなり、周囲がイエスマンだけになると言われます。
そんな時、部下は3つにわかれます
①イエスマンとして、その権力にすり寄る
②イエスマンのように振る舞うが、面従腹背の姿勢を隠している
③自分の存在を消し、指示系統の外に出る
◆個人的には2人の上司が思い浮かびます
とてもやり手で、出世志向も強く、実績もあった上司です。
でも、願っていた役職の直前で、突然退職されました。
直前の仕事ぶりは、いつものようの先頭に立ち、指示を出し、時に厳しく部下を指導しながらでした。でも、チームはあまりうまくいっていませんでした。今までは、厳しく体育会系ながらも、チームはいつも明るく、人望もあったのですが…。
退職してしばらしくてお会いすると、とても穏やかな好々爺になられていました。
◆共通するのは自己反省
お二方とも、部下に悪いことをしたと、深い悔いの中で苦しんでいました。
自分に情報が届かなくなってしまった状況、部下に面従腹背の言動をさせてしまったこと、本当に必要な人材を失ったこと…その原因は、階段を昇る中で自分を見失った未熟さ…ということを、淡々と語られていました。
淡々と語られていましたが、その胸のうちはどうだったでしょう。
実はこのお二人、55歳で早期退職されました。当時は「出世競争に敗れたからじゃないの」と、特に近かった人々は愛憎含めて噂していましたが、ことはそう単純ではないようです。
久しぶりに、連絡してみようかな…とふと思いましたが、やめておきます。
まぐろ!