TVなし生活のおかげで、早寝早起きが続いています。
朝日を浴びる生活は、とても快適です。
◆昭和の朝の風景は
夜明け頃になると、新聞配達員のバイク音が聞こえ、牛乳配達の自転車からは牛乳瓶のあたる音が聞こえました。家庭によっては、ヤクルトも取っていましたね。
ちなみに、夕方には「豆腐屋さん」も来ました。
令和の今、朝散歩に出ても、マンションの窓からも、「新聞配達」「牛乳配達」の姿を見ることはありません。絶滅危惧種なのかもしれません。
◆松本市への引っ越しを機にTVをやめる
NHK解約です。そういえば、新聞も辞めて久しくなります。
新聞は、ある程度までならネットで読めますし、TVニュースもネットに無料チャンネルがあります。
「音声の字幕ソフトと自動翻訳」を組み合わせれば、CNNなども何となくわかります。海外情報はTVよりも豊富です。しかも無料。
◆マスコミから流される情報に触れなくても生きていける
新型コロナ情報は、松本市などのHPに提示されています。
要するに「行政のサイト」を見れば、マスコミ情報よりも客観的である「一次情報」に触れることができます。そういうデータが、大学受験の小論文や志望理由書のアドバイスをする時に役立っています。
一方で、高校生としゃべっていると、マスコミやSNSに溢れる「二次情報」「フェイクニュース」「感情論」に強い影響を受けていることを、まざまざと感じます。少なくとも「一次情報ではないものを根拠」に考察を進めても、解決が導かれることはないでしょう。
そう考えると、高校生には「新聞は読むな」「ニュースも見るな」「SNSを信じるな」と言いたくなってきます(笑)。むしろ「徒然草」「奥の細道」「源氏物語」を読む方が教養になる。アフガン情勢を理解するためには、「イスラム史」を整理することで、何が起きているかがわかる。
残念なことですが、マスコミ報道から正しい情報や知識を得ることが難しくなってきたのですね。それが、新聞配達という朝の風景を変えてしまったのかもしれません。
◆部屋に籠っている方が、時代の変化に敏感になるかも
早期退職して感じることです。
現場で働いていれば、古い価値観とそれに付随する理不尽への対応も必要です。気が付けば、自分も古い価値観に飲み込まれていたり、過去を根拠とした発想に依存していたでしょう。
早期退職すると、多少の痛みを感じつつも古い価値観に気づき、これを手放すことができます。そして、未来を根拠に考えることができるようになります。
吉田兼好という人、徒然草という作品の価値は、そういうことかもしれません。
「引きこもっていると世間から取り残される」という言説、再検証した方がいいかもしれません。引きこもっているからこそわかることも多いと思う今日この頃です。