昨年末頃から、ポツポツとお仕事をいただくようになりました。
きっかけは「学習支援ボランティア」で、そこから、とある出版社の方と知り合い、個人で業務提起を結び、お仕事×収入を得ることができるようになりました。
ま、細々としたものですが
◆高校生の志望理由書・小論文のアドバイスをどのように行うか
ポイントは「評価」です。
私は「先生」ではないので「添削」はできません。
その代わり「内容」の客観的評価をします。
「内容」とは、文章から読み取ることができる「人物像」ですね。
いわゆる「思考力」「価値観」などを見極めます。
◆「KSAVEモデル」に基づいて評価します
「KSAVEモデル」とは、「知識(Knowledge)」「技能(Skills)」「態度(Attitude)」「価値(Values)」「倫理(Ethics)」の頭文字をとったものです。詳しくは以下。
- 思考の方法(Ways of Thinking)
(1)創造力とイノベーション
(2)批判的思考、問題解決、意思決定
(3)学びの学習、メタ認知(認知プロセスに関する知識)
- 仕事の方法(Ways of Working)
(4)コミュニケーション
(5)コラボレーション(チームワーク)
- 仕事のツール(Tools for Working)
(6)情報リテラシー
(7)情報通信技術に関するリテラシー(ICTリテラシー)
- 社会生活(Skills for Living in the World)
(8)地域と国際社会での市民性
(9)人生とキャリア設計
(10)個人と社会における責任(文化的差異の認識および受容能力を含む)
◆この理論に出会ったのは2012年頃
担当していたプロジェクトの立案・実施にあたり、「プロジェクトそのものの妥当性の考察」「担当者に求められる資質」「チームの合意形成」「結果の評価」などの指針として活用しました。
被災地の未来を創造するためのプロジェクトを進めるためには、従来の発想では難しい。どうすればよいかは何となくわかるのですが、曖昧で言葉にならない。
そんな風に思い悩んでいた時、この理論で言語化・具体化が進みました。
やはり、勉強って大切ですね。
◆大切なのは「価値観」「倫理観」
「KSAVEモデル」を活用してチーム作り、プロジェクトの進行を行っているうちに、採用人事をお手伝いすることになりました。
採用試験では「筆記試験=学力」が大きなウエイトを占めます。それは「学力」が最も客観的・公平に評価できるからですね、点数化できますから。
一方で「小論文・面接」を客観的・公平に評価することは難しいです。内容がなくても、文章力が高いことで全体評価が高くなってしまったり、その逆もあります。これでは、小論文・面接実施の意味がありません。
本当に評価すべきなのは「人物」です。ちょっとブラックな喩えをするならば「どこかの国際運動会のトップとされるような人々」ではだめ(笑)。一番怖いのは「仕事のできる悪党」なわけで(笑)、それを防止することが大事。
ただ、「仕事のできる悪党」を排除することになるのは結果論。
本質は「ICTスキルに長けていることを前提に、創造性・市民性・倫理感が身に付いている人」を高く評価します。(申し訳ないのですが…、昔は高評価だった「理不尽耐性の高い体育会系・思考停止系」は、ここではじかれます)
この発想で、「大学受験×総合型選抜」の「エントリーシート×小論文」を評価してみたのです。そういうお手伝いが、現在は稼ぎにつながっています。