松本市では、学校が始まりました。
首都圏から西で暮らす方は「学校は9月1日から」という感覚だと思います。
しかし、東北・北海道・甲信越では、お盆明け早々に学校が始まります。その代わり、冬休みが少し長くなります。
また、全国的には、学校5日制×学習指導要領改正によって授業時間の確保が難しくなったため、8月20日過ぎから始まる学校が増えています。
◆何となく気分がハイな人
新型コロナで気になるのは、無駄にテンションが高い人が出ることです。
みなさんの周囲にはいませんか?
コロナで、自粛など行動制限が求められる中、変に明るい人、声が大きい人、みんなで楽しくやろうぜ的なイベントをやろうとする人、普段よりやる気や積極性が高まっている人。
◆東日本大震災の際にあったこと
4月下旬に、JRなどの公共交通機関が再開し、沿岸部以外の地域で電気・水道・ガスが通りました。そこから、学校・企業も再開しました。
学校の先生方や企業の方に聞くと、クラスや職場の「テンションが高い」「明るい」「声が大きい」という傾向がありました。
日常が戻り始めたこと、久しぶりの再会、生存確認など、テンションが高くなる要素は確かにあります。あるんですけどね…。
◆思考感情の未消化、分断への配慮、抑圧の反動
地震、津波、新型コロナでは、大きな被害を受けた人もいれば、何もない人もいます。ただ、そのことは表面的には触れられません。
そもそも、どのように声を掛ければよいかは難しいです。被害を受けた人も、周囲に気を遣って発言などは慎重になります。
結果「そのこと」には触れないという「暗黙のルール」の中で生活することになります。特に、被災者・感染者が出た職場・学校・地域では、暗黙のルールが強くなるのではないでしょうか。
この反動で「人前ではテンションが高くなる」「集団のテンションが高くなる」という現象が生じるようです。非日常の中で人間関係を維持するための「無意識の知恵」とも言えます。
また「話題にしない」から「いつも通りに打ち上げをするぞ、BBQするぞ」という発想に進む人もいます。自粛することは「そのこと」に触れることになるので、それを無意識に回避し、失われる前の日常を優先しようとするのですね(悪気はないのでしょうけど)。
◆みなさまの学校、職場、コミュニティはどうですか??
私は在宅生活なので、外の世界がどうなっているかわかりません。
ただ、戦時中を描いた小説を読むと、同じような「ハイ」を読み取ることができます。断片的に知るニュースにも、テンションの高い人が出てきます。
で、テンションの高い言動には、賛否どちらもあるようです。
言えることは、失われる前の日常には、戻れないこと。
未来を根拠に考えることが、一層大切になるような気がする今日この頃です。