東京で退職(早期退職)して、地方移住を果たしました。
地方移住は、自治体も力を入れています。移住支援には移住支援金が含まれることも多いです。子育て支援を強化している自治体では、出産費用に始まり、教育・医療費が高校卒業まで実質無料などまであります(ビッグダディが奄美に移住したのもそんな理由でしたね)。
でも、退職世代のための移住支援って聞いたことありますか?
◆移住するだけお金がもらえる??
支援金についての勘違いは多いです。
移住するだけで100万円貰える、引っ越し費用の補助があるという思い込み。
移住支援金には「条件」があるのですが、読んでないんですね(笑)
主な条件は、年齢、家族構成と人数、起業など。
退職者は「50~60歳以上×子供は独立×無職」なわけで、移住を受け容れる自治体としてはうまみがありません。つまり、支援金まで出して移住して欲しいわけではないのです。すいません。
◆住まいを紹介してくれる?
空き家バンクなどの物件は、とても安いのですが、ぼろいです。
「DIY×リフォーム」が目的の人には「垂涎の物件」です。しかし、そうでない人には「ここに住めというのか」と怒り心頭の物件でもあります。
中には「新築×広い一軒家×月3万円」という「移住促進住宅」を準備している自治体もあります。まずそこに住んで、仕事をして、お金を貯めて、家を建ててねということです。月3万円で永住されても困るのです。
◆自治体にも欲しい人材がある
移住して欲しいのは、まず子育て世代。理由は言うまでもありません。
では、50代以上の地方移住で求められるのは、どんな人か?
・夫婦で第一次産業に従事し、先々独立できる人
・道の駅など、自治体の「赤字事業」を黒字にしてくれる人(マネジメント)
・ITに強く、自治体の広報・観光・教育に、その能力を提供してくれる人
◆地方移住担当時代の困った経験…
安い物件と仕事を紹介して欲しいという、ざっくりとした依頼。
ご希望は事務ですが、そういうのは少ないです。
蕎麦打ちとかどうですか。未経験者歓迎で賄い付き、技術と人柄によって将来は暖簾分け。奥様も配膳で一緒に雇用できますという好条件を提示したら、怒られました。
奥様はものすごく乗り気でしたが(笑)。
ちなみに、蕎麦が名産=冬は雪が降る地域です。安い一軒家は提供できますが、雪かきや暖房など「雪国の冬の暮らし方×経費」は、都会暮らしの方には想像が難しいと思います。難しいですね。
◆元地方移住担当として自分の地方移住を支援できるか?
残念ながら、ご希望のお仕事・住まいの紹介は難しいです。
移住支援金も該当しません。
ということがわかっていましたので、物件はネットで探して内見を繰り返し、スーパーなどで物価を確認し、リモートワークで稼ぎを確保という方向で進めました。
頼る先はありませんが、すべてを自分で決める自由があります。
自由が一番です(笑)
というわけで、ちょっと暗め・厳しめの内容になってしまいました。
でも、せっかくなので、少し続けます。