これは、なかなか難しい問題です。
「再就職、もしくは転職」のめどがあって早期退職するならよいのです。
しかし、自称「アーリーリタイア」、つまり「早期退職=無職」からの収入の道は、なかなかに険しいです。はい、私のことです。
◆私の場合
知人(高校の先生)の依頼で、学習支援のボランティアに参加しました。
大学受験のエントリーシート、小論文のアドバイスです。
現役時代に、医療・福祉・教育の部署で、地域作り・地方創生・課題解決・チーム作りをしてきた経験を高校生に伝えながら、一緒に考えました。
そこから、大学受験・就職活動系の原稿を書く仕事を得ました。
◆組織を離れて個人となったら、もう一度下積みから出発
おかげさまで、お仕事はそれなりに途切れず続いています。
ただ、今月の収入はちょっと厳しい(泣)。
理由は簡単で、お仕事の単価が安いのです。
単価が安い理由は、単価の安いお仕事を依頼されるから。
しかし、こうした下積み修行から学んできちんとお仕事することが、次の仕事・新しい分野につながっていくんですね。
◆単価の安い仕事の方が、学びや信頼構築の要素が多い
単価に関係なく、どんなお仕事にも全力が大切。
ここで、自分自身が試されていることを自覚した方が良いです。
「再就職」では、過去の職歴などが評価の対象になります。しかし、お仕事が始まったら、この人は先々どんなお仕事まで任せられるか、つまり未来が評価の対象。
下積みの意味を理解し、全力で取り組むことが大切です。
◆引退したプロスポーツ選手、グループから卒業したアイドルの姿を見ると
チームやグループの看板でお仕事をもらっていた要素は否めません。
看板から外れて個人となったら、いただけるお仕事を全力でやることから。
引退後、即解説者になる選手、卒業後、即ゴールデンタイムの主演をするアイドルは限られています。
バラエティーの出演、小劇団のゲスト、深夜帯ドラマの二番手など、もう一度人生をやり直すとこから再出発。それは、50歳を過ぎたオッサンも同じ(笑)。
お仕事の単価に関係なく、いただいたお仕事を断らず、全力で取り組むこと。
これが、早期退職者の再就職。
◆こちらから歩み寄ることも大事
お仕事の場では「新人」ですが、年齢は「圧倒的にこちらが上」。
気をつけたいのは、裸の王様にならないこと。年を取った人間に、親身×厳しいアドバイスをしてくれる人は少ないです。ですから、品質が下がる、要素を満たさないお仕事をすれば、切られるだけ、
となれば、お仕事を進める際、不明な点・確認が必要なこと・フィードバックなどはこちらから求めていくことが大切。
大丈夫。新人で下積み修行中なのですから、いろいろ学ぶ機会を得た方がいい。
ここで、過去の引き出しを使って適当に処理したり、思い込みで進めるのが一番危険です。
第二の人生と言いますが、現実は結構しんどいもの。
現役時代には気付かなかった、自分の中のいろいろな感情と出会い、苦しむことも少なくありません。
それでも、新しい学びを得るのは楽しいもの。
今は「マーケティング」を学び直しつつ、今月末の締切の原稿と格闘中です。