昨日の昼過ぎ、インターホンの音が。
心当たりがないままに出ると「警察です」という…。
さらに心当たりがないので、急ぎ出てみました。
◆制服の警察官が二人
若いお巡りさんでした。
私の前の住人の方のお名前で「○○さんのお宅ですか」と。
高齢女性の家を訪ねたら、真逆のオッサンが出てきたわけで、これは怪しい。
笑顔は変わりませんが、目が笑っていません。
◆会話は途切れがち
その目のまま、「特殊詐欺の予防の声がけのために訪問させていただきました」とのことで、A4の用紙を渡されました。松本警察署長名の「家族を特殊詐欺から守るための固定電話機の各種設定に関するお願い」という文書。
そのまま、「自宅に固定電話はありますか」という質問。
ありません、携帯だけです…と答えると、それはよかったと返ってきて、沈黙が…。すると「昨今の特殊詐欺は、固定電話に掛かってくるのです。ですから、その確認をするために個別に訪問させていただいております」と続き、再び沈黙…。
私が、特殊詐欺の黒幕、もしくは受け子の容疑を掛けられ、このまま任意同行させられそうな雰囲気です(笑)
◆警察から私の氏名などを質問してくることはない
文書には「高齢者を対象にして警察官の戸別訪問により、特殊詐欺の手口やその被害防止について防犯指導を実施している」とありました。
前の住人の方が、その対象になっていたということ。暮らしているマンションには、高齢者夫婦の二人暮らし、独居老人も多いのです。
それはいいのですが、会話がとぎれても、お巡りさん二人はその場を動こうとしません。しかし、「じゃ」と言って玄関を閉じるのは許さないという圧も感じます。
しかたないですね…。
◆昔は、お巡りさんが地域住民を把握していた
今では考えられないかもしれませんが、少し前までは、交番の巡査が地域住民を訪問して作成する「独自の台帳」がありました。
この台帳の情報によって、独居老人に声を掛ける、巡回する、不審者に気付くなどが可能になりました。交番が「地域の守り」だった時代です。
しかし、「個人情報×集合住宅の増加(オートロック)」によって、警察官による戸別訪問は難しくなり、地域の守りは警察から「個人」に移行します。
そういう暮らしを住民が選択したと言えるでしょう。
◆沈黙に負けました(笑)
というわけで、前の住人から購入したことを伝えると「台帳」が出てきました。
久しぶりに見ました(笑)
差し支えなければお名前をと言うので、お伝えし、私の個人情報が台帳に記入されました。これも地域貢献、そして地域から守ってもらうために必要なことの一つです。
少なくともこれで、部屋で脳梗塞をおこして…時、警察が何とかしてくれるでしょう。そういうことです。