55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

「いわさきちひろ美術館」と「トモエ学園」(安曇野散策)

 安曇野の国道を走っていると、突然「電車」が現れます。

 茶色の二両編成。古い車両です。

 「安曇野」→「いわさきちひろ」→「黒柳徹子」→「窓際のトットちゃん」

  →「トモエ学園」と連想ゲームが進むと、電車が何かわかります(笑)

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「窓際のトットちゃん」の発表は1981年(昭和56年)

 この作品、ただのベストセラーでは終わらず、社会現象にもなりました。

 特に、トットちゃんが通った「トモエ学園と小林宗作校長先生」が話題となりました。その自由な校風、子供の主体性を尊重した教育、寛容な関係性は、当時の日本社会・学校教育とは異なるもの。管理教育を標ぼうする愛知県では、「タレントの本を学校に置くのはけしからん」として、学校図書館での購入を禁止したとか。

 今では、文科省が、学習指導要領に「主体性の育成」「探究学習」を打ち出しています。それを、太平洋戦争前に実現していたということ。

 日本で同様の教育を目指した人は、この時代に多いです。

 現在の、成城学園、玉川学園、和光学園自由学園、あと国立音楽大学初等部などが、この流れを汲んでいます。(私も、こういう学校に行きたかった…残念)

 

電車の正体は「トモエ学園」の校舎

 ある日、トモエ学園に電車がやってきます。子供たちは大喜び。

 電車が教室となった日々は、窓際のトットちゃんの中で描かれています。

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 実際の「校舎」は、東京大空襲(昭和20年3月10日)で失われます。

 ここにあるのは、同時の校舎を復元したもの。

 

安曇野いわさきちひろ美術館」

 ここに、トモエ学園が再現されています。

 館長は、黒柳徹子さん。

 美術館は、いわさきちひろさんの作品を展示するだけではありません。

 その広大な敷地には、トモエ学園の教育理念がさりげなく再現され、子供たちが自由に過ごせるスペースが準備されています。

 たいちゃんと登った木と思われる樹木、その下にある日陰、そこで、お母さんたちが子供と一緒にリラックスしています。静かで穏やかな空間です。

 

 高校時代に読んだ本と、その再現された姿が安曇野にありました。

 人生とは不思議なものです(笑)。