原稿仕事の指示は「編集者」から来ます。
漫画やドラマにも「編集者」は登場します。
リアルな「編集者」を始めて知るのですが、とても優秀なんですね。
◆書き手としてとても楽
現役時代に作っていたのは「書類」。
これは、テーマ・構成・執筆・校正まで、基本的には一人で行う。
要するに、内容から誤字脱字のチェックまですべて一人。
もちろん、途中で誰かに読んでもらってアドバイスをもらったり、最後に上司がチェックして真っ赤に添削されて戻って来ることもありますが、基本的には100%完成するまで、一人です。
しかし、今は、編集者に「パス」を出せば良いのです。
現役時代は「シュートを決めるまで一人」だったのですけどね。
◆編集者からの指示とは
編集者の方で、私が書けそうなお仕事を選んでくれているようです。
担当する原稿については、過去のものを参考資料としていただいてもいます。
要するに「登るべき山とその高さ」が決められているんですね。
ですから、求められる「ストライクゾーン」に投げ込むことが大切。
表現も「ふさわしい文体」がある程度決まっています。
「私ならこうする・こう考える」は求められていません。
編集者からの求めに応えることと、スタンダードな発想が大切です。
◆仕事の進め方は…
まず「ラフ」「スケッチ」を提出します。
「下書き」と言ってもいいのですが、ちょっとニュアンスが異なります。
編集者が求めている方向に対する確認作業ですね。
ここで一発OKなこともあれば、添削されて原稿がメールでかえって来る時もあります。私は劣等生なので、だいたいwebミーティングになります(笑)。
ここで方向性を修正・確認して、再提出がOKまで続きます。
◆編集者にパスを出すとは
私がOKをもらった原稿は、最終的に編集者が完成してくれます。
誤字脱字の修正だけでなく、私の文章の要約・加筆があることも。
これが「パス」で良いということ。シュートを決めなくて良いのはとても楽です。
OKというのは、後は編集者が30分ほど作業すれば完成できるということのようです。確かに、スポーツでも音楽でも文章でも、細部のニュアンスになると言葉で伝える限界があります。逆に言えば、そこまでいったら、編集者がやってくれるんですね。
◆小説や漫画は、作家と編集者の共同作業と言われますが
実感しています、リアルに(笑)
編集者のおかげで、原稿が進みますし、引き出しも増えていきます。
これが「ファシリテーション」なんですね…。
世の中は、このように「名前の出ない人」によって支えられている。学問、スポーツ、創作も「じゃない方」が「0→1」という創造的な作業を行っている。でも、そこに「喜び」もあったりする。
という人生のいろいろも感じる今日この頃です。
現在の心象風景です(笑)