「民間~公務員~民間」という経歴から「通訳」をすることが多かったです。
「通訳」と言っても、外国語ではありません。
「異文化通訳」です(笑)。
民間企業も公務員も、「貢献」という大きなビジョンは共通しています。
ただ、「利益を追求する組織」と「国民に仕える組織」とでは、文化やシステムが異なります。
「最大多数の最大幸福」は、利益を生みやすいです。
「誰も取り残さない」は、公共の発想です。
この「前提の違い」が、意見の対立を生んでいるんですよ…。でも「貢献」と言うビジョンは共通ですよ。だから「誰も取り残さず利益を生む方法を、一緒に考えましょう」という「土俵」にあげるのが通訳のミッション(笑)
しんどいのは、通訳を責める人の存在(笑)
文化や手続きの差異を「何でなんだ」と私に言われても、答えようがないです。
また、「暗にお断り」という公務員用語・社長言語があるわけで、これを伝えるのがしんどいです(笑)。
相手をお送りして、こちら側の人間だけになった瞬間、「いい感じだったよね」「成立だよね」と言う人いませんか。
「暗にお断り」する時ほど「円満」が大事です。
「円満だっからこそダメなんですよ」。それを伝えると、なぜか私が小一時間責められるというわけで、難しいですね(笑)。
もう一度一緒に働きませんか、正社員でお迎えしますというオファーは大変ありがたいものです。しかし、そこで待っているのは「通訳という役割」なんですね。
ちょっとしんどいかな(笑)。