テーマ「学習支援」
お仕事のための原稿を書くことで精一杯の日常になってきました。
ただ、学ぶことがたくさんあって、とても面白いです。
一方で、高校生の大学受験のお手伝いも進んでいます。
小論文のテーマを深めるためのワークと、文章のアドバイスです。
◆目次
頭でわかっても、伝えることが上手くいかないのはなぜか??
古い価値観で、新しい発想を理解・思考・言語化するって難しいんですね。
「ポスト構造主義」の難しさは「構造主義の枠組み」の中で、ポスト構造主義について考え、思考し、表現することにあると言われていますが、それと同じ。
頭の中に「創造的な問題解決」があっても、それを実現するための価値観、言葉がないと、小論文に書けないんですね。
私なんかは完全にこの世代(笑)
いじめ・暴力、パワハラ・セクハラ、リーダーシップとはパターナリズム…という価値観に疑問を持ちつつも、これに耐える、乗り越える、あしらうのが道徳だった時代。俗に言う「体育会的」なものが価値であり、誇りでした。
学校で「部活動」が奨励された背景には、体育会的封建社会の経験が、企業への就職活動で評価されるという、まぁ、そういうことだったんですね(ちょっと悪く言い過ぎですが)。工業社会によくある現象です。
小論文で悩む人たちと失言と
古い価値観と古い言葉で現代社会を語ることは難しいです。
例えば「ジェンダー」について、頭では理解できていても、それを言葉で他者に伝えることはできません。ジェンダーについて、言葉で相手に伝え相互理解を得るためには、新しい価値観と新しい言語とを共通することが前提です。
高校生から元総理大臣なる人物まで、ある意味で共通するのは、たぶん頭ではみんなわかっていて、自分ではそう表現し理解してもらったと思っていること。
でもごめんなさい、自戒を込めて言いますが、それが「つもり」なんですね。
学問の世界では、それは認められないんです。
新しいワインは新しい革袋に
受験生は高校を離れて、学問の正解へ。
私は、組織を離れて、個人の世界へ。
そこで求められるのは、新しい価値観と新しい言語。
学問と個人の世界の共有。そして相互理解。
というわけで、仕事に戻ります。