テーマ「新型コロナの日々に」
民間から公務員に転職したのは、マイノリティー支援に興味があったから。
民間で4年働いた後の20代後半。世間ではバブルが弾けた頃。
古き良き時代の戯言ですが…
目次
公務員のお仕事は「採算がとれないこと×多数決で負けること」
◆民間では採算が取れず撤退した事業を引き継ぐ
例えば、街の人口減少で採算が取れなくなったバス路線。
でも、街には高齢者が残っています。いつまでも自家用車を運転させるわけにはいきません。当時はスーパーの駐車場で、高齢者と子供の事故が増えていました。
と言って引っ越しを強要することもできません。引っ越して空き家、空き地となると、新しい問題が発生します。
と言うわけで「公共」の出番。
困っている人を助けることで企業も助かる発想が大事。
人々の足を守るため不採算路線を再事業化という発想が大切。
バス会社に補助金を出して路線の継続をお願いするのはダメとしていました。
金の前に知恵を出せってことです(笑)
◆多数決では負ける人々を守る
公共のお仕事は「知事」「政治家(議会・議員)」が決定権・影響力を持っています。
ただし、「知事」「政治家」は「選挙で勝つことも仕事のうち」「任期が来ればサヨウナラ」でもあります。従って、マイノリティーの存在、票に結び付きにくい分野には目が向かないこともしばしば。
と言うわけで「公共」の出番。
心掛けたのは「未来への責任」「セーフティーネットの構築・維持」です。
「マイノリティーの暮らしと生命」を支えることは、まわりまわって国民全員の幸福になる。「教育と医療」「子供たちと女性」に手厚くすることが、未来を豊かにする。
公務員に「安定」が必要なのは…
◆「公共」とは民間企業の「不採算部門」「社会貢献活動」の担当
「採算・利益」が出ることは「民間」の担当。
「多数決」で決まったことは「政治」が進める。
「公共」は「利益・多数決」は得られないけれど、人々の生命、暮らし、未来を守るために必要なこと。例えば、セーフティーネットの構築・維持・運営ですね。
◆マイノリティーを守るために必要なのは…
「利益や多数決に反する仕事」には、公平の原則に反するというクレームが来ます。
「本人の自己責任だから、セーフティーネットなんかやめてしまえ」という意見もありますし、「セーフティーネットが機能していない」というお叱りもあります。
こうした声を反映した「決定権・影響力の側」からの圧力もあります。
だからこそ、これを担当する公務員には「安定」が必要なんです。
今の社会の混乱は…
で、新型コロナの日々は、様々な社会課題を浮きぼりにし混乱と分断を生んでいます。この社会課題、混乱と分断はいつから・・・と考えると小泉政権頃が分岐点だったと感じます。
(旧軽井沢の路地)