55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

ブログを2日間お休みしました

 お手伝いしている学習支援で、医学部小論文のアドバイスの依頼があり、取材や模範解答の作成をしていました。

 この手の「書く作業」をしている時、並行してブログを書くというのは、結構難しいですね。小論文の模範解答作成で頭がいっぱいになります。

 …そもそも、私は先生でも理系でもないのに何をしているんでしょうか(笑)

 何となく、医療・福祉行政の端っこにいたことはありましたけど…。

小論文で問われるのは…

 医師としての適性ですね。医は仁術ってことです。

 ゲーム的なケーススタディでは

 ・輸血が必要な患者が3人いる。ところが血液が2人分しかない。

 ・すぐに処置しないと危険な状況だが、患者には支払い能力がない。

 ・告知をしないと適切な治療ができないが、告知を望んでいない。

 みたいな感じですね。

 

医師の考え方

 ・3人とも助ける方法を考える

 ・まず、命を救う

 ・患者と家族が人生をどのように考えているかを探る

 だそうです。

 こうした「医療関係者の善意」が、今の日本を支えていることを実感します。

 

医師に求められる資質を根拠に考える

例)世間の価値観はこのように異なります。

 ・祖父母 告知は自分にも、家族にも不要。

 ・両親  自分には告知して欲しい。しかし、家族に告知はできない。

 ・子供  告知って必要でしょう。

   ↓  

 医師には、多様なニーズに応える知識・技量・人間性が求められる。

 

例)重い障害があって、自分では身体を動かすこと、意思表示をすることもできないので、何とかしてほしい(寿命を縮めてもいい)というリクエストに対して…

   ↓

「どんな状況にあっても、人間は尊厳を有しており、幸福に生きることができる」というのが、医療人のモラルである。

 

受験勉強について

 大学の理学部を出てから、医学部に編入した経験のある方に聞くと

 ある現象に対し…

 ・理学部→ 証明することが求められる  → 深く考えることが必要

 ・医学部→ 結びつけることが求められる → まず知識が必要

 そもそも、医学は膨大な知識量を飲み込むことから始まるからね…と言います。

 もちろん、暗記するために「関係性を構築して理解する営み」を頭の中で作るそうですが、それよりも「単純な暗記を進めるタイプ」の方が、医学部受験にはあっている方だそうです。

 一方で、医学部受験生に求められるのは「命とは」「生きるとは」「幸福とは」から始まる「そもそも系思考力」。科学の進歩に対して「倫理」が追いついていないことが、多様な価値観の背景にあるわけで、このあたりが医師としての人間性やモラルのベースになるんですね。

 

医師という職業の価値

 お仕事でおつきあいのあった医師の方々には、確かに難しい部分がありました。

 それを「頭のいい人ってさ(笑)」で片づけてはいけないと思っています。

 命を預かりながら、多様な価値観にも接しているのです。中には、患者自身が命や幸福の価値を否定することもあるでしょう。

 これは、医師や医学の否定なわけで、そのストレスは…だと思います。

 

 今回の機会は、医師と言う職業の意味や価値を再認識することになりました。

 仕事を辞めてわかる、仕事の価値ですね(笑)

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