55歳で退職したおじさんのブログ

投資・副業・役職経験のない平凡なサラリーマンでした。贅沢しなければ辞めても暮らせる程度に貯まったので早期退職。「健康で文化的なビンボー生活」を楽しみつつ、旅行、沖縄、小説、アーリーリタイア、健康、メンタルヘルス、シニア、ライフスタイル、不動産購入、ブログ、日々の暮らしなど記していきます。

地方移住に向く人、向かない人

テーマ「地方移住」

 日本の人口の約半分が「三大都市圏(東京・名古屋・関西)」で暮らしています。

 しかし、地方移住やUターンを希望する人は確実に増えています。

 地方移住に「向く人」にはいくつかの共通項があります。

   共通項の一つに「田舎暮らしに求めるもの」があります。

◆目次 

地方移住の目的が「自然の近くで暮らすこと」の場合

◆「目的」にあわせた「自然との距離」を選択している

 自然との距離と生活利便性はトレードオフ

 自然が近いほど都会的な生活利便性は遠ざかり、利便性を優先すれば自然から遠ざかる。

 この矛盾に悩む人、移住してから不適応を起こす人は少なくありません。

 楽しい移住生活のためには、自然との距離を適切に取ることが大切です。

 

◆マリンスポーツが好きなAさん

 Aさんは、「夕食のおかずを海で獲ってくることが可能な暮らし」を求めました。

 そのための体力、ダイビングの技術、料理の腕がありました。

 彼が選んだのは「海まで歩いていける距離」の家です。

 

◆サーフィンやダイビングが好きなBさん

 Bさんは都会人で生活利便性も求めました。

 彼が選んだのは「イオンなどの東京資本があって、海まで車で20分で行ける街」

 東京と変わらない暮らしを維持しつつ、サーフィン三昧の毎日だそうです。

 

田舎暮らしには経費もかかる

◆自給自足生活ができるならとは思いますが、それはかなり達人の域

 自給自足できたらもう「移住者」ではなく「地元の人」です(笑)

 農業、カフェ・民宿経営など、週末夕方のテレビ番組の世界の実現です。

 

◆自家用車は必須、ガスはプロパン

 夫婦で移住の場合、それぞれに1台必要なこともあります。

 また、自然の近くで都市ガス物件はまずありません。

 プロパンは少々お高いです。特に寒冷地でガス暖房だと…。

 

◆寒冷地では冬の経費も

 都会や太平洋沿いの暮らしでは掛からない経費があります。

 暖房費、スタッドレスタイヤ、防寒具、雪かき(肉体労働)とかですね。

 冬の電気・ガスは、なかなかかかります。

 薪ストーブも維持費がかかるので好きな人以外は…。

 

自然との共生とは、思い通りにいかないことを受け容れること

◆自然の力の前で人間は無力

 台風、豪雨、積雪などの対策が必要です。

 ただ、基本的には「天候の回復をじっと待つ」覚悟と生活の知恵が必要。

 数日続く停電、車が雪に埋もれる、台風の風で車が飛ばされて傷がつくなど、予想しないことが起きます。

 

◆都会の生活利便性をどこまで諦めることができるか

 Amazonでも届くまで数日かかります。UberEatsはないことも。

 一軒家になれば、マンションでは必要なかった雪かき、落葉清掃、草刈りが必要。

 自然との共生とは「生活のためのルーティンワークが増える」こと。

 自然との共生のための「忙しさを楽しめる人」が向く人ですね。

 

まとめ(地方移住に向く人)

・地方移住の目的から「自然との適切な距離」を選択すること

・田舎暮らしの「経費」を理解した上で、生活設計をすること

・自然との共生のための「ルーティンワーク」を楽しめること

・台風など自然の脅威にさらされた時「過ぎるまで待つ」こと

 

 都会と地方とを「同じ物差し」で比較して優劣を論じるのはあまり好きではありません。

 また、移住先人気ランキングに依存すると、自分が求めるものが曖昧になります。

 地方移住・引っ越しにはお金もかかりますから、退職後の移住は慎重に進めて欲しいと思っています。

 願うのは「地方移住×早期退職」で幸福な暮らしを手に入れることなのです。

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