テーマ「教育・学習支援」
明るい話題が一つ入ってきました
沖縄時代、地域の子供たちための学習支援に参加しました。
そこに通っていた子供から「就職内定」の報告です。
◆目次
沖縄の小さな村の聡明で努力する子ども
◆都内の法律事務所のパラリーガルに内定
地元の高校から都内私大法学部に進み、東京では法律塾にも参加して法曹資格を目指しました。
ただ、ロースクールの受験は上手くいかず、経済的な限界もあって就職に方針転換。
先日、都内の大手法律事務所のパラリーガルとして内定しました。
◆思い出すのは
そもそも、家族に大学進学者がいない。理解も賛成もお金もない。
高校でも大学進学希望は少数派でセンター試験受験者は一桁…。
家では家事の担当や畑の手伝いもある。
大学受験や合格のためにだけに集中できる環境ではない…という地方の高校生あるあるの典型でした。
支援の内容
◆奨学金情報を集める
この中から「県が指定する大学に合格し進学した場合、県が学費を出してくれる制度」の対象となったのは大きかったです。
加えて、大学でも成績優秀者としての学費免除を獲得し、これで学外の法律塾にも通うことができました。もちろん、県が指定する大学は限られた難関大学。
本当によく頑張ったと思います。
◆民間企業の給付型奨学金の金額は少ない。しかし…
某社は「15,000円/月」。
しかし、少額の奨学金は獲得しやすく、複数獲得すれば結構な金額になります。
これを高校在学中に獲得し、大学進学の際は「更新」で済むようにしました。
◆問題集、参考書、模擬試験の提供
学習支援に参加する高校生の多くは、アルバイトで大学進学や問題集購入の費用を貯めようとしていました。
そこで、不要になった問題集・参考書を頂いたり、学習支援で購入して貸し出すようにしました。また、模擬試験の受験料の補助も行いました。
少しずつ、アルバイトしなくても大丈夫な状況を作っていったのです。
◆大学のオープンスクールにも
「沖縄からの参加」だと、交通費援助をしてくれる大学があって助かりました。
また、参加する大学には東京の同僚の子供たちが在籍していて、当日アテンドをしてくれました。しかも、家に泊めて勉強のアドバイスまで。
感謝以外の言葉がないです。
教育は先行投資!
◆初めて出会った時は高校1年生
7年前「東京の大学で法律の勉強をしたいけど、どうしたらいいですか」と話しかけてきた制服の女子高生が、来春から「港区の大手法律事務所勤務」になります。
ちょっと感慨深いです。
◆支援には賛否がある
大学進学そのものへの反対、支援への反対、支援が過剰ではないかというご意見。
支援には疑問や反対もありました。
でも、同じくらい応援もいただきました。
◆教育は先行投資
7年後、法律事務所パラリーガルとして就職。
彼女の同級生で、関東の国立大学に進んだ子は、某大手通信社に内定。
これがリターン。
その成否・賛否は、本人と地元の方の判断に委ねます。
まとめ
・学習支援に参加し大学進学、将来の夢を叶えた高校生がいる
・ただ、学習支援には賛否があり、疑問の声もある。
・教育は先行投資でもあるので、成果が出るまで時間がかかる
・学習支援の評価や継続は、地域と本人とに委ねることになる
投資しなければ、二人は地元で就職し、家を手伝い、今頃は結婚して子供を産んでいたかもしれません。これは「家族が望んだ幸福」です。
それをわかった上で進学を望み、学びに時間と努力を注ぎました。
学びに注いだ7年間は高く評価され、それが内定につながったそうです。
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